ギリシャの島のATMが空っぽに、旅行者がタクシー代払えず

ギリシャのアギストリ島の現金自動預払機 (ATM)からは28日午後に、最後のユーロが引き出された。

「島で借りたバイクのレンタル料金が払えなくて最後の20ユーロを 置いてきた」と話すのは、ボーイフレンドと一緒に島を訪れた学生のエ ミール・フィッツシモンズさんだ。ロンドンで法律を学んでいるフィッ ツシモンズさんは無事アテネに戻って帰国する30日までに必要な現金を 確保したが、ギリシャに「休みで来てみて、誰にとってもいかに深刻か を実感した」と語った。

ギリシャの救済をめぐる協議が突然決裂し資本規制が導入される見 通しとなったため、誰もが週末中に現金引き出しを急いだ。一部の ATMでは週明け29日の早朝に引き出し額が1日60ユーロまでに制限さ れる前に既に現金がなくなっていた。この制限は外国人に適用されない が、ATMが空っぽではどうしようもない。

ボストンからやってきて28日にアテネ空港に降り立ったケリー・カ ーターさんは現金を140ドル(約1万7000円)程度しか持ってこなかっ たのに、空港でお金が引き出せなかった。「到着した時は本当に不安だ った」と言う。クレジットカードでタクシー代を払おうとしたが運転手 は苦笑するだけ。29日にやっと現金を手に入れることができた。

ギリシャの資本規制は外国人にとっては不便という程度にすぎない が、観光業界には打撃だ。不安を感じた旅行者はあまり金を使わない し、ギリシャ旅行を取りやめる人も出る。

旅行会社マジェスティック・トラベルの創業者、エルマン・バシレ イオス氏によれば、今週既に1500件のキャンセルがあった。

同氏によれば、サントリーニ島では6人の客がタクシー代を払えな くなった。「みんな不安がっている」と同氏は述べた。

原題:Empty Greek ATMs Force Tourists to Stiff Santorini Cab Drivers(抜粋)

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