東海道新幹線内で男性が焼身自殺、油かぶる-放火の疑いで捜査

更新日時

東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞ み225号」の先頭車両のトイレ内で30日午前11時半ごろ、男の乗客が焼 身自殺を図り、死亡した。他に女性乗客1人が死亡した。

神奈川県小田原市内で、車内に白煙が発生したことから非常ブザー が押され、同新幹線は停止した。東海旅客鉄道の発表資料によると、1 号車で乗客が油をかぶったという。消防庁の午後1時の発表によると、 火災の原因はトイレ内で焼身自殺を図った。他に重傷者が2人出るなど した。乗客は約800人。東海道新幹線は一部区間で運転を見合わせてい たが、午後2時9分に再開した

新幹線が開業して50年、事故による乗客の死亡はない。新幹線の最 近のトラブルでは、2013年3月に雪の影響などで秋田県大仙市を走行中 の秋田新幹線こまちが脱線。04年10月の新潟県中越地震の揺れで長岡市 を走行中の上越新幹線ときが脱線した。

国土交通省鉄道局の安全管理官によると、乗客1人が油にまみれて 燃えている状態で車両先頭側のデッキで運転士に発見され、消火され た。もう1人は同車両の後方側デッキで倒れているところを発見された という。

共同通信によると、油をまいて自分に火をつけ死亡したのは東京都 杉並区の71歳の男とみられ、神奈川県警は身元の確認を進めるととも に、現住建造物等放火容疑で捜査を始めた。男は直前に60代の女性の乗 客に、お金あげる、あなたも逃げなさいなど話したという。火災によ り50代くらいの女性が死亡したという。

現場検証

NHKによると、午後2時20分すぎに同新幹線は乗客を乗せたま ま、小田原駅まで移動を開始した。同駅で乗客を降ろし、警察が現場検 証を行うという。午後3時前に小田原駅に到着し、乗客が降車した。

TBSでは煙が充満した車内から乗客が避難する映像を放映した。 乗客はハンカチなどで口を押え、姿勢を低くして移動していた。同局で はまた、死亡した男と話したという男性との電話インタビューを放映し た。それによると、男はポリタンクを持っており、何をしているか尋ね た男性に、危ないから後ろに行きなさいと話した。男性がその場を離れ た後、煙が出たという。

--取材協力:天野高志、上野英治郎.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE