【個別銘柄】増資ソニー急落、藤田観が下落、塩野義薬は急伸

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ソニー(6758):前日比8.3%安の3461.5円。公募増資と転換社債 型新株予約権付社債(CB)発行により総額約4400億円を調達する、 と30日の午後2時20分に発表した。デバイス分野の積層型CMOSイメ ージセンサーの生産能力増強や研究開発費、設備投資資金などに充当す る。1株価値の希薄化を懸念する売りが膨らんだ。

藤田観光(9722):2.5%安の395円。気象庁は30日午後0時30分、 箱根山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引 き上げた。大涌谷周辺の想定河口域から700メートル程度の範囲まで影 響を及ぼす噴火が発生する可能性を指摘した。同社は箱根ホテル小涌 園、全天候型温泉テー マパークの箱根小涌園ユネッサンなどを運営す る。箱根湯本まで特急ロマンスカーを運行する小田急電鉄(9007) も2.9%安の1143円。

塩野義製薬(4507):7.8%高の4745円。クレディ・スイス証券 は29日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価 は4400円から5600円に引き上げた。中期経営計画達成の確率は高 く、2017年度までの増益を評価、18年度以降にも期待するとした。抗 HIV薬テビケイとトリーメクからのロイヤルティーと配当金収入など で業績予想を上方修正。16年3月期の連結営業利益を590億円から740億 円、来期を580億円から890億円に引き上げた。

ニトリホールディングス(9843):3.6%高の9980円。3-5月期 の連結営業利益は前年同期比5.3%減の208億円だった、と29日に発表。 SMBC日興証券は29日、引き続き強い粗利率改善でポジティブと評 価。また、出店が始まった都心店も好調な発進なもようとした。

大日本住友製薬(4506):1.8%高の1349円。岩井コスモ証券は29 日付で投資判断「中立プラス」、目標株価を1550円で調査を再開した。 単剤投与では開発を断念した抗がん剤「BBI608」は他剤との併用であれ ば臨床進展の可能性が見えてきたことや、抗精神病薬「ラツーダ」の独 占販売期間終了後を補完する新薬に進展を期待させる動きがある、と評 価。16年3月期の連結営業利益予想は会社計画と同じ270億円、来期 は310億円。

日本通運(9062):2.8%安の602円。モルガン・スタンレー MUFG証券は29日付のリポートで、航空事業と販売事業の会社計画比 下振れで4-6月期の連結営業利益は95億円と会社計画100億円強を下 回ったもよう、と指摘した。航空事業は、航空仕入原価の上昇を運賃値 上げで吸収できず、販売事業は国内景況感の回復の遅れなどが響いたと し、上期や通期の会社営業利益計画の達成へのハードルは高くなった印 象とした。

イオン(8267):6.8%高の1737.5円。3-5月期の連結営業利益 は前年同期比5割増の330億円程度のようだと30日付の日本経済新聞朝 刊が報道。品ぞろえを見直した生鮮食品や総菜が好調で、食品スーパー が部門黒字に転換したという。M&Aによるグループの拡大も収益を押 し上げたとした。報道を受け野村証券の正田雅史アナリストは、赤字額 が大きかった食品スーパーやダイエーの赤字がきちんと圧縮できていた もようでポジティブ、と電話取材で指摘した。

JFEホールディングス(5411):2.9%安の2716.5円。CLSA は29日付で投資判断を「買い」から「アウトパフォーム」に、目標株価 を3280円から3200円に引き下げた。鋼材の在庫調整スピードと期待を下 回る海外鋼材価格に対し、懸念が増しつつある、と分析。16年3月期の 連結経常利益予想を2798億円から2649億円に下方修正した。会社計画 は2300億円。

日清オイリオグループ(2602):4%安の502円。SMBC日興証 券は29日付の4-6月期決算プレビューで営業利益は17億円と予想。16 年3月期通期の営業増益率を26%と計画しているため、業績の進ちょく は遅いと見える可能性がありネガティブと分析。大豆、菜種ともに国際 市況が前年を下回っていることが約50億円の原料安になる半面、為替の 円安が約40億円、粕安が約10億円のデメリットとなり、調達コスト安は 表面化していないと指摘した。

エイチ・アイ・エス(9603):2.7%高の4170円。野村証券は29日 付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3200円から4900円 に引き上げた。訪日旅行者取り込みによる売上高拡大と営業利益率上昇 や、ハウステンボス来園者数増加とチケット単価値上げによる一人当た り単価の上昇などを評価。15年10月期の連結営業利益予想を198億円か ら210億円に(会社計画194億円)、来期を221億円から248億円に上方修 正。

ライオン(4912):5.5%高の981円。1-6月期の連結営業利益は 前年同期比26%増の50億円前後の見通しと30日付の日本経済新聞朝刊が 報道。歯ブラシや歯磨き粉などオーラルケア製品の販売単価が上昇し同 期として最高益となるとしている。

関西ペイント(4613):4.1%安の1897円。SMBC日興証券は29 日、4-6月期の決算プレビューで経常利益は100億円と予想、計画比 未達の出足でややネガティブと指摘した。日本の自動車用と建築用や、 インドネシアの自動車用の需要低迷が想定以上にきつく、好調なインド の伸びでは吸収できないと分析。

テー・オー・ダブリュー(4767):10%高の598円。15年6月期の 連結営業利益予想を11億1900万円から13億500万円に上方修正する、 と30日午後1時に発表。自動車、食品、飲料といった業種で新製品発表 会などの確実な案件を取り込んだうえ、1件あたり5000万円を超える中 大型案件の受注数や採算も向上したことが寄与した。

ウェザーニューズ(4825):3.9%高の3865円。15年5月期の連結 営業利益は前の期比1.1%増の33億円だった、と29日に発表した。航海 気象の顧客拡大などで売上高が伸びた。今期営業利益予想は8.9%増 の36億円。

翻訳センター(2483):4.5%高の4030円。岩井コスモ証券は29日 付で投資判断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に、目標株価 を4000円から4600円に引き上げた。翻訳事業は医薬分野を中心に好調な 推移で、今期の売上高と各段階の利益は過去最高を更新する見込みと分 析した。「TPP」や「クールジャパン戦略」も需要を刺激、東京五輪 も控え翻訳市場は拡大が期待されるとの見方を示した。16年3月期の連 結営業利益予想は6億円(会社予想5億5000万円)、来期は6億8000万 円。

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