リグ関連費用の低下、小規模石油会社に有利-大手は掘削縮小

原油価格下落により世界の大手エネルギー会 社が設備投資を削減しプロジェクトを延期しているため、アフリカや中 南米などでリグ(掘削装置)が遊休状態になっている。規模のより小さ い競合企業はこうした状況を好機と捉え、地歩拡大に動いている。

イタリアのENIの500分の1の規模で地中海地域に重点を置く英 石油会社サウンド・オイルは、年末年始にかけてモロッコとイタリアで 油田探査を開始する予定。ケアン・エナジーとサバンナ・ペトロリアム は西アフリカで油井の掘削を計画している。

サウンド・オイルのジェームズ・パーソンズ最高経営責任者 (CEO)は、「大手企業は原油価格下落への対応が遅くなると、配当 と債務の負担を考慮に入れる必要がある」と指摘。「規模のより小さい 探査会社は、コストの低下と利用可能なリグの増加という好機をすぐに 活用できる」と語る。

掘削料は過去1年間に約50%低下しており、小規模石油会社は料金 が上昇する前に契約を締結している。

リグ関連費用は通常、約半年遅れて原油価格に反応する。このため 現時点の契約は、原油価格が約7年ぶりの安値を付けた1月の水準を反 映している。大手石油生産会社は総額2000億ドル(約24兆5000億円)相 当の「超大型プロジェクト」の延期を余儀なくされている。一方、小規 模企業は、オイルサンドや深海鉱床など高コストの開発を避けることに よって、現行の1バレル=約60ドルの原油価格でも利益を得ることがで きる。

原題:Rig Rout Puts Smaller Drillers in Front as Oil Majors Scale Back(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE