人口6000人の町襲った仏のテロ-住民の間に恐怖や疑念強まる

ガス工場が襲撃され、男性1人の首が切断さ れるテロ事件が発生したフランスのリヨン近郊の町サンカンタンファラ ビエは今、事件の余波に苦しんでいる。人口約6000人のこの町で、住民 の間で疑念と分裂が強まっている。

近隣住民たちは集団で行動し、26日に突然現れた報道陣の多数のカ メラを歩きながら、そして自動車の窓からのぞいている。テロリストは 切断した被害者の頭部をアラビア文字を記した旗と共に工場の入り口に 置き、自動車で工場内に入るとガスタンクに突っ込んだ。この事件を受 け、住民たちは感情を共有し事件の真相を知りたいと思っていた。

リヨンで法律学を学ぶアキン・イルマズさん(20)は、今回の事件 によってイスラム教徒に対する敵意が強まるのではないかと心配してい る。イスラム教徒に対する反感は、1月にパリで発生した週刊紙「シャ ルリー・エブド」と食料品店襲撃事件によって高まっているとイルマズ さんは話す。1月の襲撃事件では計17人が死亡した。

「このような行為はイスラムの評判を汚す。多くの人が物事を混同 するだろう。人々はイスラムは敵だと思うだろう。シャルリー・エブド 襲撃事件から短期間しかたっていないので混乱と誤解を生み出すに違い ない」と、イルマズさんはインタビューで語った。

フランスのオランド大統領は今回の事件について、テロ行為である ことは明らかだと指摘。政府は容疑者1人を逮捕し、共犯者がいるかど うか捜査している。容疑者はイスラム過激派「サラフィスト」との関連 から2006-08年に監視下に置かれていた。

不安の声

サンカンタンファラビエの住民たちの不安の声を聞くと、イルマズ さんが抱いている懸念は現実になる可能性があるようだ。

匿名で話したある男性は、事件に関する質問に答える中で、フラン スは移民を歓待しすぎた代償を払っていると語った。

娘と歩いていた女性は、もはや安全だと感じないと話す。近隣のよ り大きな市の人口が過去10年間に増加し、移民の子供たちである多くの 若い失業者がこの中に含まれているからだと説明した。

原題:Terror Attack Leaves French Town Grappling With Fear and Hatred(抜粋)

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