コマツ社長:中国市場の悪化は想定以上-鉱山事業含め改革を実施

コマツは需要の減少に対応するため、中国の 拠点や資源国の鉱山機械事業で人員削減などを含む構造改革に踏み切っ ている。建設機械の世界最大市場である中国で需要減に歯止めがかから ず、4-6月期の建機需要は前年同期と比べほぼ半減のペースで推移し ているという。

「お客さん自身、今は工事が始まるかどうかわからず様子見の状況 で、実際に工事が始まったら買うという印象が強い」。コマツの大橋徹 二社長は25日、ブルームバーグのインタビューで、中国市場の現在の状 況についてこう話した。「4月の決算発表で説明したときよりも中国は もっと厳しい」と指摘した。

中国で需要の冷え込みに拍車がかかる背景には、経済成長の減速に 加え、習近平国家主席が展開する腐敗撲滅運動などが建設計画の遅れに つながっている。大橋氏によると、主に都市土木の細かな工事に使われ るミニショベルの需要はあるものの、より大型のショベルの販売が不振 だという。大橋氏は「大きなものを使う本格的な工事が動いていない」 と話した。

コマツの予測によると、中国の建機需要は14年度に前年度比38%減 少。15年度はさらに20-25%減少すると予想している。10万台を超えて 過去最高となった10年度の4分の1近い水準まで減少することが見込ま れている。

コマツは需要低迷の対応策として中国やタイのほか、南半球の資源 国の事業でもコスト改善を急いでいる。余剰人員の削減に加え、節電や 生産効率の改善で生産拠点の電力コストを削減するといった国内で原発 事故以降に始めた取り組みを応用したり、補給部品用の倉庫を減らすな どの努力を行っているという。

反発時期は不透明

中国需要の大幅な縮小に伴い売上高全体に占める比率も6%と、同 社の中国依存度は下落傾向。しかし、中国の景気減速が資源需要に影響 を及ぼしており、鉄鉱石や石炭など商品価格が下落したことで資源開発 会社の投資意欲が減退し、鉱山機械の需要が反発するタイミングに不透 明感が強まっている。

大橋氏によると、昨年時点では資源会社の経営者との会談などを通 じて16年に設備投資を再開すると聞いていたものが、最近では17年か ら18年に後ろ倒しになってきているという。このため16年も状況は依然 厳しいとみているものの、銅や石炭については、需要が伸びていること などから、来年に一部回復の兆しが出る可能性があると予想する。大橋 氏は、鉄鉱石が「状況としては一番厳しい」と指摘した。

大橋社長は「鉱山業界で1つだけ間違いないのは、みんな右向け 右。落ちるときは一気に落ち、上がる時には一気に上がる」と述べ、鉱 山機械は中長期的には成長市場であるため、回復のタイミングを引き続 き注視していく考えを示した。

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