ギリシャ危機でヘッジファンドが利益-安全需要で円上昇

ギリシャ救済をめぐる協議が決裂し、世界的 に市場が不安定になっているにもかかわらず、チャーリー・チャン氏に は平静を保てる理由がある。同氏はクレディ・スイス・グループの元自 己勘定トレーダーで、現在は自らが立ち上げたヘッジファンドを運用し ている。

チャン氏は、シンガポールを拠点とする自身のヘッジファンド「ス プレンディッド・アジア・マクロ・ファンド」が4月以降、対ドルでの 円上昇を見込んたポジションを取っていると説明。今年に入り12.5%の リターンを獲得していると明らかにした。2014年のリターンは18%だっ たという。円はこの日、安全資産としての需要から1カ月ぶり高値に上 昇した。

ギリシャがユーロ圏を離脱した場合、感染が広がるリスクがあるこ とから、金融市場では円を含めた安全資産への需要が高まった。ギリシ ャとユーロ圏債権者との26日の協議は決裂し、チプラス首相は7月5日 に国民投票を実施すると表明した。

チャン氏は電話取材に対し、「向こう1週間程度で落ち着く可能性 が高い」とし、ギリシャ危機を「ユーロは完全に織り込んでいる」と続 けた。

29日の外国為替市場では一時、1ドル=122円11銭と、5月26日以 来の円高・ドル安水準となった。

チャン氏は円がドルに対し半年以内に117円に向けて上昇すると予 想。一方で、アナリスト調査の中央値では9月末で125円、年末では126 円に下落すると見込まれている。

原題:Greece a Boon for This Hedge Fund as Yen Jumps on Haven Bid (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE