AIIB、中国が拒否権を確保-設立協定に加盟国が署名

中国は自国が主導するアジアインフラ投資銀 行(AIIB)で拒否権を保持することになる。

中国財政省が29日公表したAIIBの設立協定によれば、中国は同 行の議決権の26.06%を得る。重要事項には4分の3の承認が必要なた め、中国が主要な決定事項を阻止できることになる。法定資本金は1000 億ドル(約12兆2800億円)。

中国はAIIBによって、地域での影響力を拡大するための新たな 基盤を手に入れる上、「新シルクロード構想」を推進できる。景気が減 速する中、中国企業にとってはインドネシアからカザフスタンまで各国 で新たな事業機会をつかむことが可能になる。

中国が拒否権を行使できる主な決定事項には、AIIBの総裁選出 や法定資本の増減、合意の修正、運営・財務上の主要政策の承認などが 含まれる。その他の事項は単純過半数で決められる。

中国の当初の出資額は、加盟国中最大の298億ドル。上位5カ国は このほかインド、ロシア、ドイツ、韓国。

国営メディアによると、29日には創設メンバー57カ国のうち50カ国 が設立協定に調印。デンマークとクウェート、マレーシア、フィリピ ン、ポーランド、南アフリカ共和国、タイの残る7カ国は国内手続きを 終え次第、年末までに署名する。

AIIBは任期5年の総裁1人と、1人または複数の副総裁が率い る。総裁は1回だけ再選可能となる公算。総裁に誰が就任するかは協定 には記されていない。本部は北京に置かれる。

原題:China Secures Veto Power as Members Sign Up to New Bank (1)(抜粋)

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