米国株投信解約ペース上回る時価総額増加-強気相場の勢い映す

投資家が株式運用をやめようと懸命に取り組 んでも、この習慣を断つことは無理なようだ。

ブルームバーグとネッド・デービス・リサーチの集計データによる と、ファンド顧客が株式から約600億ドル(約7兆3500億円)を引き揚 げた今年、株式の価値は5270億ドル増加し、家計が保有する株式の総額 は20兆ドルに膨らんだ。米国民の金融資産に占める株式の割合は現 在41%と、インターネット株バブル期には及ばないものの2007年の水準 に並ぶ高さとなっている。

これは投資家が株式の換金を急ぎ目の前の債券に飛びついても勢い の衰えない株価上昇で投資家の保有株式の評価が上がり続けているとい う6年にわたる株式の強気相場の威力をを示す証拠だ。株式に投じられ た資金の大きさを見て、既に上昇に疲れが見える株式市場に今後どこか ら買い注文が入るのか見極めに苦しむアナリストもいる。

ロスチャイルド・アセット・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)のダン・オシンスキ氏は「需要は満たされた。これは株価上 昇の持続が不可能という意味ではないが、バリュエーション(株価評 価)のさらなる増加は難しい時期を迎えることを示している」と指摘し た。

09年に始まった今の上昇局面で得られた1つの教訓は、投資家が弱 気でも株価上昇の可能性はあり、上昇は持続し得るということだ。ブル ームバーグと米投資信託協会(ICI)の集計データによると、10年足 らずで2回の株価急落で痛手を受けた投資家は過去6年間に株式投信や 上場投資信託(ETF)から500億ドル近くを引き揚げている。

こうした資金引き揚げの動きが見られる状況で、株式市場は記録的 な強気相場を演じており、17兆ドルの株式価値が生み出された。これは ファンドからの資金流出を圧倒する規模で、金融資産に占める株式の割 合を過去60年平均(29%)を12ポイント上回る水準に押し上げた。

原題:Americans Can’t Sell Stocks Fast Enough as Rally Beats Outflow(抜粋)

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