欧州株:8カ月ぶり大幅安、ギリシャ救済協議決裂で

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29日の欧州株式相場は8カ月ぶりの大幅安。 ギリシャ交渉決裂で同国はデフォルト(債務不履行)に陥る瀬戸際にあ る。

指標のストックス欧州600指数は前週末比2.7%安の386.17で終了。 一時は3.2%安となった。アテネ証券取引所での取引は停止。スペイン とイタリア、ポルトガルなどの周辺国の株価指数も大きく下げた。ドイ ツのDAX指数は3.6%安。

ギリシャが銀行休業と資本規制を発表し、同国がユーロ圏離脱に追 い込まれるとの観測が強まった。チプラス首相は債権団が求める緊縮措 置の是非を問う国民投票を7月5日に実施すると発表した。ギリシャ救 済プログラムの期限と国際通貨基金(IMF)への支払い期日はともに 6月30日。

BGCパートナーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケ ル・イングラム氏は「この展開はユーロというプロジェクトの構造上の 欠陥と、結束を保つ上での政治的な意志の限界を示している」とし、債 権者である「3機関が完全降伏でもしない限り、ギリシャは30日に IMFに対してデフォルトとなり、緊急流動性支援(ELA)も7月1 日に引き揚げられるだろう」と語った。

ギリシャの資本市場規制当局はこの日、アテネ証券取引所の取引は 同国の銀行休業が終了する7月6日まで停止されると発表した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ストックス欧州600指 数のこの日の売買高は30日平均を40%上回る水準だった。合意をめぐる 楽観の高まりを受けて、同指数は先週2.9%上げていた。

この日は業種別19指数が全て下落。銀行銘柄の下げが目立ち、ポル トガル商業銀行とイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ、ス ペインのポプラール・エスパニョール銀行が急落。ドイツのダイムラー とBMWが共に4%強下げるなど、自動車株も売られた。

原題:European Stocks Tumble Most in Eight Months With Greece on Edge(抜粋)

--取材協力:佐野七緒.

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