レアアース投資のバブル崩壊が示す教訓-不足予想は幻想

2010年後半、多くの商品投資家たちは2つの 疑問を抱いていた。それはレアアース(希土類)とは何か、そしてどこ で購入できるのか、ということだ。

スマートフォンや電気自動車、風力タービンなどに利用される17元 素がレアアースと呼ばれる。レアアースの価格は従来変動性の高いエネ ルギーと金属市場でも過去に例のないほど上昇を始めた。多くの投資家 にとってレアアース市場に参入する唯一の方法は生産会社である米モリ コープの株式を購入することだった。10年に同社が新規株式公開 (IPO)を実施した後、時価総額は40億ドル(現在のレートで約4900 億円)に跳ね上がった。

レアアース価格が急落を続け、手元現金が底を突いたモリコープ は25日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請するに至 った。同社がたどった道のりは、次なる好機を探る投資家に警鐘を鳴ら している。つまり、過剰に高い商品価格がいかに急速に下落に転じ得る かという教訓を示している。

ストームクロー・キャピタル(トロント)でレアアース業界を担当 するジョン・ハイカウイ氏は、「後から考えると完全に商品バブルだっ た」と指摘する。

価格上昇のきっかけは、中国が10年に突然輸出を制限し、実需業者 の間でレアアースの奪い合いとなったことだ。しかし、ランタンやネオ ジム、セリウムなど非常に重要な原料であるレアアースが不足するとい う予想は的中しなかった。トヨタ自動車などの実需業者は割安な代替原 料に切り替えたからだ。

原題:How a Bet on Rare Earths Flopped When Scarcity Proved a Mirage(抜粋)

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