ギリシャのチプラス首相の資本規制に関する声明全文

ギリシャのチプラス首相は28日の国民向けの テレビ演説で、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ金融機関向けの緊急 流動性支援(ELA)の上限据え置きを決定した後、同国中銀が市中銀 行の休業と資本規制を勧告したと説明した。

演説の全文は次の通り。英文訳は首相府による。

債権者機関からの最後通告に関する国民投票を行うため支援プログ ラムの数日間の延長を求めたギリシャ政府の要請に対し、ユーログルー プ(ユーロ圏財務相会合)が昨日、拒否する決定を下したことは、欧州 にとって前例のない挑戦であり、主権国家の人々による民主的な権利の 行使を阻もうとする行為だ。

意見の表明は崇高で神聖な権利である。ユーログループの決定は、 ECBによるギリシャの銀行への流動性支援の増額見送りにつながり、 ギリシャ中銀は市中銀行の休業や預金の引き出し制限を提言することを 余儀なくされた。

ユーログループとECBによる決定の目的が、ギリシャ国民を脅迫 し、国民投票という民主的な手順の妨害にあることは明白だ。しかし、 それは成功しない。彼らの決定は全く逆の結果を招くだろう。債権者機 関からの受け入れ難い提案と最後通告を拒否するギリシャ国民の決意は 一層強まるだけだ。

これだけは確かだ。ほんの数日の延長を拒否し、純粋に民主的な手 続きを中止させようという試みは侮辱であり、欧州の民主主義の伝統を 大きく汚すものだ。

そのため、今日、私は短期の延長を再度要求した。今回の要求は欧 州理事会常任議長(EU大統領)とユーロ圏18カ国の首脳に加え、 ECBと欧州委員会、欧州議会の各首脳に宛てたものだ。

私はこの根本的に民主的な要求に対する迅速な回答を待っている。 彼らだけが、早ければ今夜にも、ユーログループの決定を覆し、ECB による銀行への流動性支援を回復させられる。

向こう数日間に必要なのは沈着と忍耐だ。ギリシャの銀行の預金は 完全に安全だ。賃金および年金の支払いについても同様である。

われわれは冷静さと決断力をもって困難に対処する。冷静であれば あるほど解決は早く、その影響もより軽いだろう。

今こそわれわれ自身と世界に対して、正義が勝つことを証明する機 会だ。

われわれが共に歴史に対峙しているこの重大な時、忘れてはならな いのは、恐るべきは恐れそのものだけだということだ。恐れに負けては ならない。われわれは成功する。

脅迫や不当な扱いをものともしないギリシャ国民の尊厳は、希望と 誇りのメッセージを全欧州に伝えるだろう。

原題:Greek PM Alexis Tsipras Statement on Capital Controls: Full Text(抜粋)

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