野村HD引き受け首位へ、バーゼル3対応の案件獲得-上期サムライ債

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今年上半期(1-6月)のサムライ債引き受 けランキングは、野村ホールディングスが首位になりそうだ。前年同期 は5位だった。欧州系銀行が相対的に金利の低い日本での起債を活発化 させており、サムライ債市場は昨年には及ばないものの、活性化してい る。

ブルームバーグ・データによれば、今年これまでのサムライ債引受 額は野村が1862億5000万円(シェア21.9%)で首位。バーゼル3対応の 劣後サムライ債全てで共同主幹事を務めた。2位の三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券(同21.5%)、3位三井住友フィナンシャルグルー プ(同21.1%)と続く。昨年通年で首位だった大和証券グループ本社は 4位(13.9%)にとどまっている。

ブルームバーグ・データによると、年初から26日までのサムライ債 発行額は前年上期比44%減の8514億円だが、5月は3483億円と1-4月 合計よりも70%増えた。背景には欧州で金利が急上昇し、発行体が日本 での起債を望んだことがある。スタンダード・チャータードが初のサム ライ債、クレディ・アグリコルやソシエテジェネラルはバーゼル3対応 で初の劣後サムライ債を起債した。

野村証券のシンジケート部エグゼクティブ・ディレクターの五十嵐 晃洋氏は、日本の投資家から見てサムライ債は「国内債との比較でスプ レッドが乗っているから買いやすい」とし、特に劣後債は「投資家層が 広がっているのは間違いない」と述べた。また、最近のサムライ債の調 達コストは「海外と比べて非常にコンペティティブだ」とし、下期(7 -12月)の発行額はギリシャ情勢次第で1兆円を超えると見ている。

野村証は通年ベースでも2012、13年とサムライ債引き受けで首位だ った。

劣後債

BOAメリルリンチのデータによると、日本企業の社債の平均スプ レッドは26日時点で7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)にと どまっているのに対し、サムライ債は25bp。

サムライ債の中でも、クレディ・アグリコルが15日に起債したバー ゼル3対応の10年物劣後債は、対スワップ金利スプレッドが145bp。 同じ日に発行した同年限のシニア債スプレッドの5倍に達する。日本の メガバンクや三菱商事もこれまでに劣後債を出している。

プルデンシャル・インベストメント・マネジメント・ジャパンの坂 口憲治取締役投資運用本部長は、国内外の劣後債について「このカテゴ リーはスプレッドが相対的に厚いので、こういうものから選別的に投資 していきたい」と述べた。

サムライ債以外では、アップルが今月初めに2500億円のグローバル 円債を発行した。

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