緩和的な金融政策維持で2つの中銀が示した斬新な手法

地球上で遠く離れた2つの中央銀行が今月相 次いで利下げし、金融政策を緩和的に維持する斬新な手法をどのように して見いだすのか垣間見せてくれた。

ニュージーランド準備銀行とノルウェー銀行は、いずれの国内の資 産市場にも過熱の兆しがあるにもかかわらず政策金利を引き下げた。経 済成長と物価の刺激に両中銀を動かしたのは、バブルや債務負担の脅威 を弱めるために中銀などの当局が講じようとしている規制措置だった。

いわゆる「マクロ健全性措置」の活用は、各中銀が金利という切れ 味の鈍い手段と併用し、市場を窒息させずに落ち着かせようと工夫する 姿を浮き彫りにしている。これがうまくいくなら、金利がより低くより 長期にわたり維持され得ることを意味し、世界的に金融政策として吟味 されることになるかもしれない。

UBSグループはこうした新たな政策の組み合わせは自国通貨安に つながる可能性があると投資家に説明。同行のシニア通貨ストラテジス ト、ジェフリー・ユー氏(ロンドン在勤)は「マクロ健全性措置が強力 なほど、中銀は安心して利下げでき、最終的には自国通貨を反応させる だろう」と指摘した。

11日に利下げしたニュージーランド準備銀は住宅ローンの頭金規制 に言及した上で、政府のキャピタルゲイン課税強化が「投資家活動の影 響を和らげるはずだ」と分析。ノルウェーでは中銀が18日に政策金利を 過去最低に引き下げたが、同じ週に政府が家計債務と住宅値上がりの抑 制を図るため住宅ローン規制を強化すると発表していた。

原題:The Future of Global Central Banking Is Already Upon Us (抜粋)

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