6月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが週間ベースで上昇、年内利上げ予測に自信

ニューヨーク外国為替市場ではドルが週間ベースで5月以来の大幅 上昇。米経済成長を背景に、利上げが年内に実施されるとの予測に自信 を強めている。

ドルは対ユーロで週間では4週ぶりの上昇。ギリシャ救済に関する 合意が成立するとの観測から、投資家の関心は金融政策や景気動向に移 っている。6月の米消費者マインド指数は5カ月ぶりの高水準となっ た。

トロント・ドミニオン銀行の世界為替戦略責任者、ショーン・オズ ボーン氏は電話取材で「ドル上昇をもたらすのは経済成長と金融政策の ストーリーになるだろう」と指摘。「米国ではそこそこ良好な指標が続 いており、第2四半期の成長の概要が著しく改善しつつあることを示唆 している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は今週1.1%上げて1180.11と、5月22日終了週以来の大幅上昇。

ドルは週間ベースで対ユーロでは1.6%高の1ユーロ=1.1167ド ル、対円では0.9%上昇の1ドル=123円85銭。

FOMC政策

シリコン・バレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)の上 級為替トレーダー、ミン・トラン氏は「ギリシャのニュースがなくな り、経済状況という観点で米国と欧州を比べると、対ドルでユーロが再 び1.10ドルに近づいても驚きではないだろう」と話した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は初回利上げのタイミングにつ いて、景気次第になると強調している。

ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物の 動向によると、9月利上げの確率は38%、12月までの利上げの確率 は73%となっている。

この日のユーロは下落した。ユーロ圏財務相は27日に再び会合を開 き、ギリシャに関して協議する。1週間で5度目の会合となる。

原題:Dollar Gains Most Since May on Confidence Over Fed Rate Increase(抜粋)

◎米国株:ナスダック下落、半導体に売り-マイクロン安い

26日の米国株はナスダック総合指数が下落。週間ベースでは約2カ 月ぶりの大幅安となった。マイクロン・テクノロジーの示した業績予想 が投資家の失望を誘い、半導体株が売りを浴びた。この日もギリシャ債 務協議に引き続き注目が集まった。

S&P500種株価指数のうち半導体株はここ3カ月での最大の下げ を演じた。マイクロンは18%急落した。同社の売上高予想はアナリスト 予想を下回った。インテルやサンディスクも安い。一方、ナイキ は4.3%上昇。四半期業績が予想を上回った。病院経営のテネット・ヘ ルスケアも高い。

ナスダック総合指数は31.69ポイント(0.6%)下げて5080.50。 S&P500種は0.1%未満下げて2101.49。ダウ工業株30種平均は56.32ド ル高の17946.68ドル。

ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資 責任者(CIO)は「テクノロジー株を中心に売られているようだ。そ れが相場全体を圧迫している可能性がある」と述べた。「週末のほか、 四半期末や決算シーズンを控えているだけでなく、来週が祝日のため営 業日が少ないことから、投資資金が引き揚げられている」と続けた。

四半期ベースのS&P

S&P500種は今週一時、最高値に0.3%以内に迫った。四半期ベー スでは10四半期連続の上げとなる見通しだ。今週のS&P500種は0.4% 安。

朝方発表された6月の米消費者マインド指数は前月から上昇し、5 カ月ぶりの高水準となった。雇用市場の改善で景気への信頼感が高まっ た。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は0.1%未満上げて14.02。年初からは27%低下している。 S& P500種産業別10指数は7指数が上昇した。この日はナイキが必需 品株の上げをけん引した。

S&P500種の半導体株は3.2%安と、3月以来の大幅安だった。マ イクロンの6-8月(第4四半期)売上高見通しはアナリスト予想を下 回った。パソコン(PC)部品の需要低迷が響いている。

ヒューレット・パッカード(HP)は2.2%下げて、約3カ月ぶり の安値に下げた。

素材株は4日続落。ドル上昇が相場を圧迫した。鉄鋼メーカーのニ ューコアは1.4%安。種子開発最大手のモンサントは2%下げて、約17 カ月ぶりの安値に沈んだ。

ケーブルビジョン・システムズは4%高。ベッド・バス・アンド・ ビヨンドは2.7%高だった。

原題:Nasdaq Composite Drops as Chipmakers Slump on Micron; Nike Gains(抜粋)

◎米国債:下落、ギリシャ協議の合意観測で逃避需要が後退

米国債相場は下落。10年債利回りは2週ぶり高水準となった。ギリ シャがデフォルト(債務不履行)回避のため債権団と合意するとの観測 が広がり、米国債の逃避需要が後退した。

米国債投資家はギリシャの債務危機解決に向けた動きと、米経済デ ータの両方に注目している。経済データの内容が明るさを増しており、 米当局が早ければ9月にも利上げに動く可能性が高まっている。7月2 日には6月の雇用統計が発表される。

レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツの債券資本市場責 任者、ケビン・ギディス氏は「大半のトレーダーはギリシャをめぐるニ ュースに疲れ切っている」と指摘。「市場は米金融当局の動きに若干備 えつつある。市場は経済データが支持すれば、当局は9月にも利上げに 動くことを望んでいるとしっかり理解している」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.47%。一時2.49%と、日中ベースでは11日以 来の高水準を付けた。週初からは21bp上昇した。

同年債(表面利率2.125%、2025年5月償還)価格は17/32下げて96 31/32。

米経済指標

午前中に発表された6月の米消費者マインド指数は5カ月ぶり高水 準に上昇。この統計発表後も米国債相場は軟調な展開が続いた。6月の 米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は96.1と、前月の90.7か ら上昇した。

金融当局者らは利上げ開始のタイミングについて、経済データ次第 との見解を繰り返し表明している。

7月2日発表される6月の雇用統計をめぐっては、ブルームバーグ が実施したエコノミスト調査では、22万7000人(中央値)の雇用増が見 込まれている。

ブルームバーグがまとめた先物データによれば、9月利上げの確率 が38%、12月までの利上げの確率は73%とそれぞれ見込まれている。

原題:Treasury Yields Surge to Two-Week High as Refuge Appeal Fades(抜粋)

◎NY金:小幅上昇、ボラティリティは昨年11月以来の低水準

26日のニューヨーク金先物相場は小幅高。ドル上昇や米景気改善、 米金利上昇見通しを背景に金の需要が減退する中、金のボラティリティ (60日ベース)は昨年11月以来の低水準となった。

RBCキャピタル・マーケッツのシニアバイスプレジデント、ジョ ージ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「ペンキが 乾くのを見ているようだ」と指摘。「金は注目されていない。ドル高が 引き続き金の重しになっており、ドルの値上がりは金利上昇見通しが理 由だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.1%高の1オンス=1173.20ドル。上昇は6営業日ぶり。

銀先物9月限は0.5%下げて15.768ドル。パラジウム先物9月限 は0.1%安の678.60ドル。プラチナ先物10月限は0.3%下落の1080.70ド ル。

原題:Gold Volatility Slides to Lowest Since November as Demand Wanes(抜粋)

◎NY原油:3日続落、供給過剰が長引く-生産は最高水準近辺

26日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物は小幅ながら3日続落。米国での原油生産量が 過去最高近辺にあり、供給過剰状態が長期化している。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の シニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は「生産はなお最高水準近 くにあり、石油リグ(掘削装置)稼働数の変化が反映されていない」と 指摘。「買い持ちにしている参加者は、価格を押し上げる何らかの材料 を待っているが、正確な需給見通しを描いていない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日 比7セント安い1バレル=59.63ドルで終了した。

原題:Crude Oil Ends Below $60 Amid Oversupply as Volatility Sinks(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、もみ合う展開-週末のギリシャ協議注視

26日の欧州株式相場はほぼ変わらずとなった。ギリシャ救済協議が 土壇場で決着する可能性を市場参加者が意識する中、日中は上下に振れ る展開となった。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の396.85で終了。ギ リシャの債権者側が救済プログラムの5カ月延長と155億ユーロの資金 供与を提案したと欧州の当局者が述べると、一時0.8%の下げは解消。 指数はこれで0.5%高に達したが、ギリシャ政府が債権者案を拒否した と国営アテネ通信社(ANA)が報じると、この上げ幅を縮小した。

サクソ銀行の市場ストラテジスト、マッズ・コフォード氏は「年内 の投資の先行きに注目すれば、ギリシャが新たな救済を得られるかどう かは欧州株にとってそれほど重要ではない」とし、「多少の混乱はある が、その後はファンダメンタルズに焦点が戻るだろう」と語った。

ストックス600指数は前週末比では2.9%上げた。ギリシャのアテネ 総合指数はこの日2%高と、西欧市場の主要株価指数の中で上昇率1位 だった。

ギリシャのチプラス首相はこの日、ドイツのメルケル首相およびフ ランスのオランド大統領とブリュッセルで会談。ユーロ圏財務相会合 (ユーログループ)が27日に再度開かれ、協議決着を図る。

個別銘柄では、独肥料メーカーのK+Sが30%急伸。カナダの同業 ポタシュによる買収提案を拒否する公算が大きいと、事情に詳しい複数 の関係者が明らかにした。K+Sは買収額が低過ぎると受け止めている という。英小売り大手のテスコは2.7%上昇。英同業のJセインズベリ ーは0.7%、ウィリアム・モリソン・スーパーマーケッツは0.6%それぞ れ上げた。

業種別では19指数の中で資源銘柄が最もきつい値下がり。アング ロ・アメリカンとBHPビリトンの下げが目立った。

原題:European Stocks Little Changed as Investors Weigh Greece Outcome(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が週ベースで大幅上昇-ギリシャ債務協議を注視

26日の欧州債市場では、スペイン国債が週間ベースで上昇した。ギ リシャ救済合意への期待が高まったかと思えば冷や水を浴びせられると いう1週間だったが、最終的に合意がまとまるとの見方が根強いことを 示した。

スペイン10年債の週ベース上昇はここ4カ月で最大。一方、ドイツ 国債は下げ幅を拡大した。現行のギリシャ救済プログラム終了が30日に 迫る中、ユーロ圏財務相らは約1週間で5回目の会合を27日に開き合意 を目指す。

SEB(フランクフルト)のシニア金利ストラテジスト、マリウ ス・ダハイム氏は「戦術的に行ったり来たりしているだけで、最終的に は合意するというのが大方の見方のようだ」とし、「Grexit(ギ リシャのユーロ圏離脱)が先延ばしされれば、危機波及の問題は弱まる という論法だ。そうしたことからスペインなどが恩恵を受けている」と 発言。「だが、何か予想外のことが起これば、ニュースに左右されやす い目先の相場動向が反転することもあり得る」と付け加えた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.11%。前週末比では16 bp低下と、2月27日終了週以降で最も下がった。同国債(表面利 率1.6%、2025年4月償還)価格はこの日、0.385下げ95.51。

27日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)に向けて、5カ月に わたるギリシャ債務協議を決着させるための技術的な議論がブリュッセ ルで行われている。

イタリア10年債利回りは6bp上昇の2.15%。前週末は2.28%だっ た。ドイツ債も6bp上げて0.92%。前週末から17bp上昇している。

原題:Spanish Bonds Pare Best Week in 4 Months as Greek Talks Continue(抜粋)

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