ECB量的緩和で社債投資家に痛手-年初来リターンがマイナス

欧州社債市場では、過去最低の利回りに引き 寄せられ、米バークシャー・ハサウェイやブラックロックなど海外企業 がこぞって起債した。だが、この動きは投資家にとっては追い風どころ でなく、リターンはここ9年間で最も大きなマイナスとなっている。

欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)で借り入れコストが低 下する中、中国からブラジルに至る海外企業にとって欧州は絶好の資金 調達の場となった。マクドナルドやコカ・コーラなど米企業が主導し、 年初来のユーロ建て社債発行額はすでに昨年全体を上回っている。

一方、欧州の指標となる債券が3年ぶりの大幅下落となったこと で、投資家はマイナスリターンに見舞われている。欧州債券安で世界の 債券市場から6400億ドル(約79兆円)相当が吹き飛んだ。

アバディーン・アセット・マネジメントの上級投資マネジャー、ル ーク・ヒックモア氏(英エディンバラ在勤)は、「QEには大きなプラ スと大きなマイナスの両面がある」と指摘した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ指数のデータによ ると、高格付け企業のユーロ建て社債の年初来リターンはマイナ ス1.29%と、2006年以降で最悪となっている。

原題:Draghi Stimulus Proves Painful for Bondholders Now Facing Losses(抜粋)

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