ギリシャ残留にユーロ圏が尽力する理由-ドラギ発言が示唆

ギリシャをユーロ圏に残留させるために欧州 がこれほど多くの時間と労力を費やす理由を理解するにはドラギ欧州中 央銀行(ECB)総裁の3年前の良く知られた発言を思い出せば十分だ ろう。

欧州ソブリン危機のさなかの2012年7月にドラギ総裁はユーロ防衛 のために必要なあらゆる事を行うと述べた。この発言が強調したのは一 度メンバーになったら離脱できないというユーロ圏の大原則だ。

従って、国内総生産(GDP)がユーロ圏全体の2%未満でしかな いギリシャが政策当局者にこれほどの影響を及ぼしているのは、ドラギ 発言が根底から覆される恐れがあるためだと言えるだろう。このおかげ で、米オハイオ州よりも人口が少ないギリシャがデフォルト(債務不履 行)やユーロ離脱のリスクから守られる可能性がある。

ラボバンク・インターナショナルのシニア市場エコノミスト、エル ウィン・デフロート氏は「ユーロ圏の現状維持のため多くの政治的資本 が投じられている」と指摘。「実際にギリシャの離脱を許せば、ある意 味ではユーロ圏がもはや完全でも離脱不可能でもなく、変わり得ると市 場に示すことになる」と説明した。

原題:Tiny Greece’s Threat to Currency Credibility Is Why It Matters(抜粋)

--取材協力:Marcus Bensasson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE