日本株は続落、ギリシャ交渉先延ばしを嫌気-素材や資源安い

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26日の東京株式相場は続落。ギリシャ救済交 渉の先延ばしが嫌気され、鉄鋼や非鉄金属など素材関連、電機やゴム製 品など輸出関連株が安く、海外原油市況の続落を受け、鉱業や石油とい った資源株も下げた。

TOPIXの終値は前日比3.88ポイント(0.2%)安の1667.03、日 経平均株価は65円25銭(0.3%)安の2万706円15銭。

明治安田アセットマネジメントの小泉治取締役執行役員は、ギリシ ャが「仮に債務不履行(デフォルト)となっても、最終的には大きな影 響はないとみているが、気にはしている」と指摘。ギリシャのユーロ圏 離脱が現実化すれば、「他の国、スペインなどで緊縮派が負け、反緊縮 派政府がどんどんとできるとマイナス」と話した。

ドイツのメルケル首相ら欧州連合(EU)各国首脳はユーロ圏財務 相に対し、ギリシャに関する協議を決着させるよう求めた。しかし、ギ リシャへの支援供与の条件をめぐる交渉では、双方が立場を硬化させて いる。ギリシャ支援プログラムが失効する6月末が迫る中、ブリュッセ ル入りしたギリシャのチプラス首相の一連の提案は、一段の歳出削減を 求める債権者らに拒絶され、いったん高まった期待感も後退した。

チプラス首相は25日のEU首脳会議で、同国は信頼できる財政政策 を提案していると語った。一方、国際通貨基金(IMF)はギリシャに 対し、30日が期限の15億ユーロ(約2100億円)の返済履行を引き続き見 込む姿勢を示した。

25日の欧州株は、ストックス欧州600指数が0.2%安。米国株は、 S&P500種株価指数が0.3%安の2102.31など主要3指数がそろって下 げた。投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX) は、5.7%上がり14.01と2日連続で上昇した。

一時プラス場面も、内外統計は堅調

ギリシャをめぐる懸念や前日の欧米株の軟調を受け、きょうの日本 株は安く始まり、日経平均は午前後半に一時121円安と弱含んだ。週末 を控えた持ち高整理の圧力もあったが、午後に入ると下値を買う動きも 出て、TOPIX、日経平均とも一時プラス圏に浮上した。

国内外経済統計の堅調な内容は、下支え要因の1つだった。米商務 省が25日に発表した5月の米個人消費支出は前月比0.9%増と、2009年 8月以来の大幅な伸び。国内では、取引開始前発表の5月の家計調査 で、消費支出が前年比で実質4.8%増えた。増加は14カ月ぶり。SBI 証券の鈴木英之投資調査部長は、「日本市場のファンダメンタルズの良 さが評価されている。この流れは来週も続くのではないか」と言う。

東証1部33業種は鉄鋼やゴム、鉱業、非鉄、石油・石炭製品、陸 運、電気・ガスなど19業種が下落。石油は、在庫の高水準を嫌気し、25 日のニューヨーク原油先物が1%安の1バレル=59.70ドルと続落した ことを受けた。その他金融や銀行、保険、繊維、倉庫・運輸、小売な ど14業種は上昇。東証1部の売買高は21億9127万株、売買代金は2 兆2667億円。値上がり銘柄数は682、値下がり1053。

売買代金上位では、キヤノンや東京電力、JT、JR東海、川崎重 工業、JFEホールディングス、日野自動車、日本特殊陶業が下げ、み ずほ証券が投資判断を下げたりそなホールディングスも安い。半面、東 レや日産自動車、良品計画、第一生命保険、川崎汽船は買われ、第1四 半期が大幅最終増益のJ.フロントリテイリング、クレディ・スイス証 券が投資判断を上げた新生銀行も高い。

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