米国債:下落、個人消費の伸びで-ギリシャ協議は行き詰まり

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米国債は下落。ここ4日間で3回目の下げと なった。ギリシャ協議は進展が見られないものの、米経済指標で景気の 勢いの強まりが示されたことが材料視された。

5月の個人消費支出(PCE)は約6年で最大の伸び。米国債投資 家は、米経済データとギリシャ支援をめぐる協議の進展状況とをはかり にかけざるを得ない状況となっている。この日の7年債入札(発行 額290億ドル)実施後は、米国債は下げを縮小した。

BTIGのチーフグローバルストラテジスト、ダン・グリーンハウ ス氏は「今回のPCEは非常に素晴らしい内容だ」とし、「4-6月 (第2四半期)は全般的に経済データが改善している。今秋の利上げ開 始に向けた状況が維持されている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.41%。同年債(表面利率2.125%、2025年5 月償還)価格は11/32下げて97 1/2。

米商務省が発表した5月のPCEは前月比0.9%増と、2009年8月 以来の大幅な伸び。ブルームバーグがまとめたエコノミスト75人の予想 の中央値は0.7%増だった。5月の個人所得は0.5%増。

労働省の発表によると、先週の米新規失業保険申請件数は16週間連 続で30万件を下回った。

国債入札

利上げ観測を背景に、米国債入札では落札利回りが年初来高水準と なる状況が続いている。この日の7年債入札では、最高落札利回り は2.153%と、昨年9月以来の高水準。前回5月28日の入札では1.888% だった。

24日実施された5年債入札(発行額350億ドル)では、最高落札利 回りは1.71%と、昨年12月以来の高水準。23日の2年債入札(同260億 ドル)では最高落札利回りは0.692%で、こちらも昨年12月以来の高水 準だった。

ギリシャをめぐり合意を目指して25日に開かれたユーロ圏財務相会 合は中断され、ギリシャは依然として、支援プログラムが失効する6月 末にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性に直面している。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は今月、ギリシャ 協議が合意に至らない場合は米国に余波が広がり、政策の行方に影響を 及ぼす可能性があるとの認識を示した。

FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は 「来週の雇用統計を除き、米金融政策の見通しに対する市場の見方を大 きく変え得るような材料はほとんどない。そうした状況を踏まえると、 ギリシャ情勢はより注目される材料となる」と述べた。

原題:Treasuries Fall as Consumer Spending Gains Eclipse Greek Impasse(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger.

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