作家で日本放送協会(NHK)元経営委員の 百田尚樹氏は25日、自民党本部で開かれた有志議員のグループ「文化芸 術懇話会」の初会合で講演し、報道批判の気炎を上げた。

百田氏は講演で「反日とか売国」という表現を使いながら、「日本 をおとしめる目的をもって書いているとしか思えないような記事が多 い」と指摘。参加議員から「そうだ、そうだ」と賛同の声が上がった。 百田氏の講演は冒頭部分のみ記者団に公開されたが、その際に具体的な メディア名や記事についての言及はなかった。

共同通信の報道によると、百田氏は講演の非公開部分で、沖縄県の 地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、沖縄の2つの新聞は つぶさないといけないと発言、あってはいけないことだが沖縄のどこか の島が中国に取られれば目を覚ますはずだ、と主張したという。出席議 員からは、安保法案批判の報道に関して、マスコミを懲らしめるには広 告料収入をなくせばいい、との意見も出たと共同は報じた。

懇話会の代表を務める木原稔衆院議員は終了後、記者団に対し、百 田氏を講師に招いた理由を聞かれ、ベストセラー作家であることから、 「強い発信力を持っている」と説明した。

講演で百田氏は、「最近はNHKの経営委員なんかもやったりし て、公の場で発言するとものすごく炎上してしまう」とも発言した。

木原氏によると、会合には37人の国会議員が出席した。安倍晋三首 相に近い加藤勝信官房副長官、萩生田光一筆頭副幹事長も顔を出した。

菅偉義官房長官は26日午前の会見で、百田氏の一連の発言について 「コメントを控えたい」と発言。政府側の加藤官房副長官が出席してい たことについては、「いろんな会合に出るのを制約すべきではない」と 話した。

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