ブラジル下院:年金増額改正案可決-ルセフ氏の財政再建に逆風

ブラジル下院は24日、年金向けの公的支出を 引き上げる改正案を可決した。財政赤字削減と同国の格下げ回避に取り 組んでいるルセフ政権にとって打撃となる。

下院は最低賃金の引き上げ幅を算出する際の計算式を使って年金支 出を1年ごとに引き上げる改正案を206対179の賛成多数で可決。これよ り先、下院は最低賃金引き上げの算出式を2019年まで継続使用する法案 も可決していた。同法案と年金改正案は上院に送られた。

ガバス社会保障相は23日、実際に改正案が法制化された場合、政府 負担は1年当たり92億レアル(約3670億円)に達するとの見方を示し た。

与党・労働党幹部のシバ・マシャド下院議員は、「引き上げ分を負 担する財源はない」と述べた上で、「社会保障制度が破綻するリスクが あり、そうなれば誰も給付を受けられなくなる」と語った。

ルセフ政権が法人の売り上げや輸入に対する税率引き上げ、労働者 給付の削減を盛り込んだ法案の議会承認を得ようとしている中で、今回 の年金改正案が可決された。レビ財務相は緊縮法案が成立しなければ、 ブラジルの投資適格の信用格付けがリスクにさらされると述べた。

原題:Rousseff Suffers Setback as Brazil’s House Boosts Pensions (2)(抜粋)

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