ギリシャ協議は日本時間25日午後再開-支援供与で合意目指す

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ギリシャ支援をめぐり24日から25日未明にか けてブリュッセルで一連の交渉が行われたが事態打開には至らず、同国 はデフォルト(債務不履行)へと近づいた。

ギリシャ政府は一連の会合で従来の立場を維持したと表明。欧州連 合(EU)当局者は協議がほとんど前進せず、打開のめども立っていな いと述べた。25日未明に協議を打ち切ったギリシャのチプラス首相と債 権者の3機関のトップは同日午前中の交渉再開で合意した。

現行のギリシャ支援プログラムは国際通貨基金(IMF)への15億 ユーロ(約2100億円)の支払い期日でもある30日に失効するため、ギリ シャと債権者は合意を急いでいる。

フィンランドのストゥブ財務相は24日、ユーロ圏財務相会合終了後 に記者団に対し、「大詰めが近づいている」と発言。同会合が再開す る25日午後1時(日本時間同8時)までに「具体案が出ることを期待す る。プロセスを前進させ続けることが重要だ」と語った。

年金や付加価値税、債務救済などの問題で双方の溝が埋まらず、ギ リシャ問題は一段と混迷するとの懸念から、世界的に株式相場が下落し た。

ピーターソン国際経済研究所のヤコブ・キルケゴール上級研究員 は25日、難しい交渉ではチプラス首相の直接の関与が必要になることか ら、同首相が協議で主導的な役割を担い始めたことは合意実現に向け良 い兆候だと、ブルームバーグとのインタビューで語った。

資本規制

週内に合意できない場合、ギリシャが金融機関の取り付け騒ぎを回 避するため資本規制導入を余儀なくされる可能性が高まる見通しだ。ユ ーロ離脱の現実味が増す中、今年に入って同国の銀行から約20%の預金 が流出した。

キルケゴール上級研究員は「合意できると私は思うが、重要なのは その時期が資本規制の前になるか、後になるかだ。28日夜までに合意で きなかった場合、月曜にギリシャの銀行が通常通り営業を開始できるか 非常に疑わしいと個人的に予想する」と述べた。

ブリュッセルでは25日から2日間の日程でEU首脳会議も開かれ る。ギリシャと債権団の実務担当チームはブリュッセル時間午前6時 (日本時間午後1時)から協議を開始することで合意。午前9時(同午 後4時)にチプラス首相とラガルドIMF専務理事、ドラギ欧州中央銀 行(ECB)総裁、ユンケル欧州委員長の会合が再開される。

ただ支援協議が合意に達したとしても、ギリシャ議会の承認確保は 難航する可能性がある。急進左派連合(SYRIZA)内のよりポピュ リスト的で急進的な一部議員が首相の妥協案に反対票を投じると表明し ているからだ。

ドイツは連邦議会(下院)での合意承認の条件として、まずギリシ ャ議会が合意に沿った経済政策の修正案を可決するよう求めている。独 議会当局者は、ギリシャ議会が週末に救済措置を承認した場合、独連邦 議会は29日か30日に採決できるだろうと語った。

原題:Greece Lurches Closer to Default as Bailout Talks Go to Wire (1)(抜粋)

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