6月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが反発、ギリシャ協議の行方は依然として不透明

24日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが反発。前日に対ドル で3カ月ぶりの大幅安となったため、値ごろ感から買いが戻った。欧州 指導者がギリシャ債務問題の行き詰まりを打破しようとしている。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇した。前日は全ての主要通貨 に対して下げていた。ギリシャ問題を協議するユーロ圏財務相会合は休 会となり、25日に再開する。救済継続のための条件で合意に達するかど うかは依然として不透明。ドイツのショイブレ財務相が24日、合意に向 けた進展は不十分だと発言し、ドイツ国債は逃避需要から上昇した。

クレディ・スイス・グループの外為ストラテジスト、マット・ダー 氏(ニューヨーク在勤)は「前日の売りの規模やギリシャをめぐる不透 明感が長引いていることを考慮すると、市場は対ドルでユーロを売る雰 囲気に100%戻る準備は整っていないようだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.3%高い1ユ ーロ=1.1205ドル。前日は1.5%安と、下落率は過去3カ月で最大だっ た。ユーロは対円でこの日、0.3%上げて1ユーロ=138円78銭。ドルは 対円でほぼ変わらずの1ドル=123円85銭。

ドイツ10年債は上昇し、利回りは0.03ポイント低下の0.84%となっ た。

ブルームバーグ相関加重指数によると、ユーロは年初から4.2%安 と、主要10通貨の中でニュージーランド・ドルに次ぐ悪いパフォーマン スとなっている。

「年末予想は等価」

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの主要10通貨戦略 部門の責任者、アタナシオス・バンバキディス氏はブルームバーグとの インタビューで、対ドルでのユーロについて「当社の年末予想は等価 だ」と発言。その予測は米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月に利 上げを実施し、欧州中央銀行(ECB)が来年末までに量的緩和第2弾 に踏み切るとの見通しが基になっていると語った。

ギリシャの債権団は救済合意に向けたギリシャ提案の修正案を同国 政府に示した。ギリシャのチプラス首相は同国案が受け入れられなかっ たとして債権団への不信感をあらわにした。

チプラス首相は24日、ECBのドラギ総裁や国際通貨基金 (IMF)のラガルド専務理事、欧州連合 (EU)欧州委員会のユン ケル委員長と約5時間にわたり会談した。救済プログラム終了日と IMFへの約15億ユーロ(約2100億円)支払い期日はいずれも30日。

ゲイン・キャピタル・ホールディングス傘下フォレックス・ドッ ト・コムのアナリスト、マット・ウェラー氏はリポートで、ユーロの最 近の「経験にそぐわない」動きは資金調達通貨として使用されているこ とで説明できると指摘。「ギリシャと債権団の協議が合意に向けて進展 すれば、ユーロは売られる。一方、協議が難航すれば、この日や過去数 週間に繰り返されているように、信じがたいことだがユーロは上昇する ようだ」と記述している。

原題:Euro Gains After Deepest Drop in 3 Months as Greece Deal Elusive(抜粋)

◎米国株:下落、ギリシャ問題めぐる交渉続く-鉄道・素材株安い

24日の米国株は下落。素材株が下落したほか鉄道株が売られた。ギ リシャ問題をめぐる交渉はまだ続いている。

鉄道株のカンザスシティー・サザンやCSXが大幅安となり、工業 株も下落した。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は売られたが、 フォード・モーターは上昇した。ゴールドマン・サックス・グループの 株式投資判断が手掛かりとなった。ネットフリックスは0.4%下落。資 産家カール・アイカーン氏はツイッターで、保有するネットフリックス 株を全て売却したことを明らかにした。

S&P500種は0.7%安の2108.58 。ダウ工業株30種平均は178ドル 安の17966.07ドル。ナスダック総合指数は0.7%下げた。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツ(ペンシルベニア州 ベスレヘム)の最高投資責任者(CIO)、ビル・シュルツ氏は「これ までの数日間が良好だったことから、若干下げたに過ぎない。ギリシャ 問題がすぐには解決しないだろうと、ある程度の不安感がある」と述 べ、「それ以外にも来月の決算発表シーズンまではやや静かだ」と続け た。

ギリシャ動向

ユーロ圏財務相はブリュッセルで24日夜、ギリシャ支援をめぐり会 合を開いたものの、支援条件をめぐる対立の打開は当面難しいとしてい ったん終了した。これを受け、ギリシャのチプラス首相は同日深夜に債 権団の3機関のトップとこの日2度目の協議を行う。

今年1-3月(第1四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値 は前期比年率でマイナスとなったが、改定値からは上方修正された。個 人消費が寄与した。

米商務省の発表によると、第1四半期GDP確定値は前期比年 率0.2%減。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値と一致 した。改定値は0.7%減だった。

ボラティリティが上昇

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は9.5%上昇して13.26。

S&P500種産業別10指数はいずれも低下。素材株や工業株、ヘル スケア関連株が売られた。

この日の金融株は3日ぶりに下落。シティグループやキーコープ、 バンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも安い。

GMは3.1%安、フォードは1.4%値上がりした。ゴールドマンはフ ォードの成長見通しを有力視し、投資判断を引き上げた一方で、GMの 投資判断を下げた。

S&P住宅建設株価指数は上昇。レナーは四半期決算を手掛かり に4.2%高、KBホームやパルトグループも上昇した。

原題:U.S. Stocks Decline Amid Greek Debt Talks After Nearing Record(抜粋)

◎米国債:3日ぶり反発-ギリシャ・リスクの継続で逃避需要高まる

24日の米国債相場は3日ぶり反発。ギリシャが債権者と合意に至ら ないリスクが残る中、安全を追求する米国債需要が高まった。

トレーダーらはギリシャ情勢のほか、米当局による利上げ開始の時 期を見極めるため米経済データにも注目している。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、エドワード・ア クトン氏は、投資家は「疲れ切っている」と指摘。「当初のギリシャの 提案は受け入れられず、再び行き詰まった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.37%。同年債(表面利率2.125%、2025年5 月償還)価格は11/32上げて97 7/8。利回りは前日までの2日間で15b p上げていた。

ユーロ圏の財務相らは、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避 を目指し、この1週間で3回目となる会議を開いた。支援プログラムが 失効するまであと6日となっている。ギリシャのチプラス首相は、救済 融資を受けるための同国案を債権団の一部が受け入れなかったと述べ た。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は 米国債相場について、ギリシャをめぐる「状況がさらに明確になるまで はレンジ取引になる」と分析。「きょうは何も成果がなかった。解決し たことは何もない」と加えた。

米経済指標

米商務省の24日発表によると、1-3月(第1四半期)の実質国内 総生産(GDP)確定値は前期比年率0.2%減と、改定値の0.7%減から 修正された。ブルームバーグまとめたエコノミスト予想中央値も0.2% 減だった。

前日発表された5月の米新築住宅販売は2008年2月以来の高水準に 増加した。

ブルームバーグが実施したアナリスト調査の予想加重平均によれ ば、10年債利回りは15年末までに2.54%に上昇する見通し。

5年債入札

財務省が実施した5年債入札(発行額350億ドル)の結果による と、最高落札利回りは1.710%と今年最高となった。入札直前の市場予 想(1.708%)も上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.39 倍と、過去10回の入札の平均(2.54倍)を下回った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「入札はかなり不調だった」と指摘。「米国は利上げサ イクルに向かっており、そうした状況から米国債買いに対する慎重な動 きが若干強まっている」と分析した。

前日の2年債(発行額260億ドル)入札での最高落札利回り は0.692%と、今年最高だった。あす25日には7年債(発行額290億ド ル)入札が実施される。

原題:Treasuries Advance as Greece Bailout Terms Remain Unresolved(抜粋)

◎NY金:4日続落、過去1カ月で最長-米GDP上方修正で景気楽観

24日のニューヨーク金先物相場は4営業日続落。過去4週間で最長 の連続安となった。1-3月(第1四半期)の米実質国内総生産 (GDP)確定値は前期比年率でマイナスとなったが、改定値から上方 修正された。

商品ブローカー、インフィニティ・トレーディングのフェイン・シ ェーファー社長は電話インタビューで、個人消費や新築住宅販売を例に 挙げ、「米景気は回復しており、金を買わざるを得ない理由などない」 と話した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.3%安の1オンス=1172.90ドルで終了。4日続落は5 月27日以来で最長。

銀先物9月限は0.7%高の15.89ドル。プラチナ先物10月限は0.6% 上げて1074.50ドル。パラジウム先物9月限は0.1%未満下げて695.70ド ル。

原題:Gold Caps Longest Slump in a Month on U.S. Economic Optimism(抜粋)

◎NY原油:3日ぶりに下落、石油製品在庫の増加を嫌気

24日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物は3日ぶりに下落。製油所の精製が活発化し、 ガソリンと留出油の在庫が増加したことを嫌気して売りが出た。

コンサルティング会社ショーク・グループ(ペンシルベニア州ヴィ ラノヴァ)のスティーブン・ショーク社長は「石油製品が相場を圧迫し ている。製油所はガソリン精製を活発化している。留出油の在庫は大幅 に膨らみ、ガソリン在庫は2週連続で増加した」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日 比74セント(1.2%)安い1バレル=60.27ドルで終了した。

原題:Oil Falls First Time in Three Days as Fuel Supplies Increase(抜粋)

◎欧州株:ストックス600下落-ギリシャ債務協議まだ先長いとの見方

24日の欧州株式相場は下落。ギリシャのチプラス政権が救済融資の 確保に向け用意した提案を債権者側が受け入れなかったことが背景。債 権者側は修正案を提示したが、これをギリシャ側は拒否している。

ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の397.32で終了。一時 は0.7%下げた。ギリシャのアテネ総合指数は5日ぶりに値下がり し1.8%安となった。この下げ幅は西欧の主要株価指数の中で最大。こ の次に下落率が大きかったのはポルトガルのPSI20指数の1.3%だっ た。

チプラス首相はこの日ブリュッセルで、欧州中央銀行(ECB)の ドラギ総裁と国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事、欧州連合 (EU)欧州委員会のユンケル委員長と会談した。

CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、ジャスパー・ロ ーラー氏は「提案が拒否され、数日前ほど分かりやすい状況ではなくな った」と指摘。その上で、「土壇場で調整するのだろう。期日までの合 意に至るのに十分な、より多くの提案が出されるという期待はまだ幾分 続いている」と語った。

ギリシャ救済プログラム終了日とIMFへの約15億ユーロ支払い期 日は30日。この締め切り前の合意を目指し、ユーロ圏財務相らは会合す る。ドイツ財務省のイエーガー報道官は「われわれの印象は、まだまだ 先は長いというものだ」と語った。

個別銘柄では、ベルギーの小売り大手デレーズ・グループが7.7% 下落。フランスのブイグは9.3%の大幅安。同社に携帯電話部門への買 収案を拒否されたニュメリカブル-SFRは9.4%下げた。

原題:European Stocks Fall as Greece, Creditors Reject New Proposals(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が続伸、ギリシャ債務協議まだ先長いとの見方で

24日の欧州債市場でドイツ国債が続伸。ギリシャのチプラス首相が ブリュッセルで債権者側との会合に臨んだものの、金融支援をめぐる合 意はまだ先との見方が広がった。

スペイン国債は一時の上げを消す展開となった。ドイツがギリシャ 救済をめぐる交渉で合意が近いとの楽観論に水を差したためだ。22日の 取引ではこの楽観論を支えに、スペイン10年債利回りは1年ぶり大幅低 下となっていた。

ノルデア銀行(ヘルシンキ)のチーフストラテジスト、ヤン・フォ ンゲリッヒ氏 (ヘルシンキ在勤)は「かなり神経質な展開だ」と指 摘。「ギリシャ情勢に誰もが注目している。合意を織り込むかなり強い 反応があったが、今では合意が不透明になったので相場の動きが逆方向 になっている」と語った。

ロンドン時間午後4時22分現在、ドイツ10年債利回りは前日比3ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.84%。同国債(表面 利率0.5%、2025年2月償還)価格は0.29上げ96.86。

ギリシャは国際通貨基金(IMF)への支払い期日を30日に控えて いるため、救済合意の可能性をめぐる全ての当事者のコメントに相場は 振り回されている。スペイン10年債利回りは過去10営業日は連日10bp 余りのレンジで推移し、過去1年の中央値の約7bpよりも大きく振れ てきた。

この日遅くの利回りは2.12%と、前日からほぼ変わらず。一時は2 bp下げた。同年限のイタリア国債利回りもほぼ横ばいの2.13%。だが 3bp下げたり、9bp上げる場面もあった。

ギリシャ支援合意を目指すユーロ圏財務相会合(ユーログループ) はこの日開かれる。デイセルブルム議長(オランダ財務相)はブリュッ セルで記者団に対し、「まだ大量の作業があり、決着には至っていな い」と述べた

原題:German Bonds Rise as Twists in Greek Debt Talks Buffet Markets(抜粋)

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