債券は反落、2年入札結果を受け先物中心に売り圧力-ギリシャ問題も

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債券相場は反落。ギリシャの問題をめぐる不 透明感から投資家の手控えムードが広がる中、きょうの2年利付国債入 札で応札倍率が3年半ぶりの低水準となったことなどを受けて、先物を 中心に売り圧力が強まった。

25日の長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比10銭高の146 円95銭で取引を開始し、午前には147円02銭まで上昇する場面もあっ た。午後の2年債入札結果の発表後からは水準を切り下げ、一時は25銭 安の146円60銭と、日中取引ベースで17日以来の安値を付けた。結局 は10銭安の146円75銭で引けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「基本的にはヨー ロッパ、ギリシャの不透明感があるので、大半の投資家は様子を続けて いる中で起きている」と指摘。「2年債入札結果は無難だったが、テー ル(落札価格の最低と平均の差)が伸びたことや応札倍率が低かったこ とが先物で意識されたかもしれない」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同 じ0.455%で取引を開始。いったんは1ベーシスポイント(bp)低 い0.445%まで下げたものの、取引が進むにつれて水準を引き上げ、一 時は17日以来の高水準となる0.48%を付けた。

国際投信投資顧問の加藤章夫トレーディング部長は、ギリシャ問題 については、「交渉が難航して長引くのは織り込まれていることから、 それほど質の逃避が進まない要因になっている」と指摘。一方、「合意 がうまくいけば金利が上昇するというイメージも共有されている」と言 い、長期金利は「短期的に0.45-0.55%をめどとしたレンジが続くこと になりそうだ」と述べた。

財務省が午後零時45分に発表した表面利率0.1%の2年利付国債 (354回債)の入札結果によると、最低落札価格が100円19銭5厘と市場 予想と一致した。小さいと好調な入札を示すテールは2厘と、前回の1 厘からやや拡大。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.71倍と、2011 年11月以来の低水準となった。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、きょうの相 場について、「上値を追いづらいのは、ギリシャ協議に対する不透明感 があって、買い進みづらいことが背景にある。投資家は情勢を見極めた いと売買が薄い」と話した。

ギリシャのチプラス首相と債権団との25日未明にかけての協議は不 調に終わり、同日午前に再開することで合意した。双方は金融支援再開 の条件で合意を目指している。24日深夜に再開されたチプラス首相と債 権団のこの日2度目の協議ではギリシャ側が従来の姿勢を変えず、目に 見える進展はなかった。

--取材協力:Daisuke Sakai.

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