米国債:3日ぶり反発-ギリシャ・リスクの継続で逃避需要

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24日の米国債相場は3日ぶり反発。ギリシャ が債権者と合意に至らないリスクが残る中、安全を追求する米国債需要 が高まった。

トレーダーらはギリシャ情勢のほか、米当局による利上げ開始の時 期を見極めるため米経済データにも注目している。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、エドワード・ア クトン氏は、投資家は「疲れ切っている」と指摘。「当初のギリシャの 提案は受け入れられず、再び行き詰まった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.37%。同年債(表面利率2.125%、2025年5 月償還)価格は11/32上げて97 7/8。利回りは前日までの2日間で15b p上げていた。

ユーロ圏の財務相らは、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避 を目指し、この1週間で3回目となる会議を開いた。支援プログラムが 失効するまであと6日となっている。ギリシャのチプラス首相は、救済 融資を受けるための同国案を債権団の一部が受け入れなかったと述べ た。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債 トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は 米国債相場について、ギリシャをめぐる「状況がさらに明確になるまで はレンジ取引になる」と分析。「きょうは何も成果がなかった。解決し たことは何もない」と加えた。

米経済指標

米商務省の24日発表によると、1-3月(第1四半期)の実質国内 総生産(GDP)確定値は前期比年率0.2%減と、改定値の0.7%減から 修正された。ブルームバーグまとめたエコノミスト予想中央値も0.2% 減だった。

前日発表された5月の米新築住宅販売は2008年2月以来の高水準に 増加した。

ブルームバーグが実施したアナリスト調査の予想加重平均によれ ば、10年債利回りは15年末までに2.54%に上昇する見通し。

5年債入札

財務省が実施した5年債入札(発行額350億ドル)の結果による と、最高落札利回りは1.710%と今年最高となった。入札直前の市場予 想(1.708%)も上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.39 倍と、過去10回の入札の平均(2.54倍)を下回った。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「入札はかなり不調だった」と指摘。「米国は利上げサ イクルに向かっており、そうした状況から米国債買いに対する慎重な動 きが若干強まっている」と分析した。

前日の2年債(発行額260億ドル)入札での最高落札利回り は0.692%と、今年最高だった。あす25日には7年債(発行額290億ド ル)入札が実施される。

原題:Treasuries Advance as Greece Bailout Terms Remain Unresolved(抜粋)

--取材協力:Anooja Debnath、Daniel Kruger.

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