ギリシャ、救済合意への修正案を債権団が提示-首相は不満

ギリシャの債権団は救済合意に向けたギリシ ャ提案の修正案を同国政府に示した。ギリシャのチプラス首相は同国案 が受け入れられなかったとして債権団への不信感をあらわにした。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによると、債権者 側は24日午前に修正後の改革措置の一覧を政府に手渡した。

首相は同日午後にブリュッセルで、欧州中央銀行(ECB)のドラ ギ総裁、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事、欧州連合 (EU)欧州委員会のユンケル委員長と会談する。その後にユーロ圏財 務相会合(ユーログループ)が開かれる。

ユーログループのデイセルブルム議長(オランダ財務相)はブリュ ッセルで記者団に対し、ギリシャについては「まだ大量の作業がある。 まだ決着に至ってはいない」と述べた。

救済プログラム終了日とIMFへの約15億ユーロ(約2100億円)支 払い期日はいずれも30日。この二重の締め切り前に合意に達するにはま だ紆余(うよ)曲折があることが示唆された。

チプラス首相は24日ツイッターで、ギリシャが22日に提出した増税 や早期退職抑制を含む案を債権団が受け入れなかったことを非難。「一 部の債権者機関が同様の措置を繰り返し拒否することは前例がない。ア イルランドでもポルトガルでもなかった。この奇妙な姿勢は合意する意 思がないのか、あるいは特定のグループの利益に配慮していることを示 唆するように思われる」とコメントした。

IMFは税に関するギリシャの提案で、富裕層の負担を重くする案 を受け入れず全ての納税者を対象とする措置を依然として主張している と、ギリシャのスクルレティス労相が国営ラジオとのインタビューで述 べた。

事情に詳しい関係者によれば、IMFのラガルド専務理事はギリシ ャ案について、年金は拠出増加を中心に考えるなど政府収入を増やすこ とに重点を置き過ぎていると考えているという。

欧州当局者らはギリシャの改革案提出を交渉前進への出発点として 歓迎したものの、ドイツのメルケル首相は6月1日に自身が中心になっ て開いた会合での意見を基に債権者機関が準備した案が合意への青写真 だと強調している。

原題:Greece Handed New Terms as Tsipras Approaches Decision Time (2)(抜粋)

--取材協力:Jenny Paris.

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