コンバーチブルアービに用心を-LTCM創業者だから知る危険

エリック・ローゼンフェルド氏は、金融シス テムを脅かすリスクを承知している。

ヘッジファンド運営会社のロング・ターム・キャピタル・マネジメ ント(LTCM)を共同で創業したローゼンフェルド氏は、1998年にヘ ッジファンドの取引が裏目に出た結果、ウォール街の大手銀行による救 済の調整役に米連邦準備制度理事会(FRB)が乗り出さざるを得ない 状況を目の当たりにした。

あれから17年が経過した現在、ローゼンフェルド氏はシステム全体 にとってリスクを招きかねない「クラウディドトレード(混雑した取 引)」の代表的な例として、ヘッジファンドや他の投資会社が企業の社 債と株式の価格差を利用して利益を狙う「コンバーチブルアービトラー ジ」という裁定戦略の危険性を指摘している。

米マサチューセッツ工科大学 (MIT)スローン経営大学院で上 級講師として金融学を教えるローゼンフェルド氏は、少数の影響力の大 きい参加者が牛耳る市場の流動性がますます低下する今の状況につい て、LTCMやリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻が引き 起こしたパニック売りが再発する可能性を高めるとの見方を示す。

ローゼンフェルド氏は電話取材に対し、「特に流動性が非常に薄い 状況でどんな理由であれ市場参加者の1人がポジションの解消に動かざ るを得なくなれば、この種の自己増殖的なカスケード効果が広がる恐れ がある」と語った。

原題:Ex-LTCM Partner Rosenfeld Sees Systemic Risk in Convertible Arb(抜粋)

--取材協力:Lisa Abramowicz.

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