45兆円に膨らんだ信用取引-中国株の危うさ、相場急落で露呈

中国株が先週、週間ベースで2008年以来の大 幅安となったことで、特に信用取引の投資家が打撃を受けている。こう した投資家が好んで手掛ける銘柄が指標の株価指数よりも速いペースで 下げたためで、追い証に伴う処分売りが生じるリスクが高まっている。

上海市場で流通株に対する信用買いの割合が高い上位30銘柄の株価 は、上海総合指数が今年の最高値を付けた今月12日から平均で17%下落 した。これは同指数のこの間の下げ(13%)より大きい。上海証券取引 所の信用買い残は19日、約1カ月ぶりに減少し、この1年で5倍余り拡 大した信用取引が縮小しつつある兆しが示された。

上海・深圳両証取の信用取引は少なくとも3640億ドル(約45兆円) に膨らんでおり、こうした取引で損失が生じれば追い証を支払う必要の ある投資家が処分売りを迫られ、相場の下げが大きくなる恐れがある。 上海総合株価指数は12日までの1年間で152%上昇と、世界の株式相場 を上回る上昇率を示したが、先週は主要株価指数の中で最大の下落率と なった。

岡三証券グループの忍足真理ストラテジスト(香港在勤)は、19日 の相場急落は投資家が既に信用取引で損切りに動いていることを示すと 指摘。この状況は依然として続いており、さらなる売り圧力への警戒が 必要だと述べた。

原題:China Margin Trades Buckle as Selloff Puts $364 Billion at Risk(抜粋)

--取材協力:Angie Lau、Kyoungwha Kim.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE