ドル・円は124円挟み、ギリシャ楽観でリスク回避姿勢が後退

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東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ド ル=124円ちょうどを挟んで推移。ギリシャ救済合意への楽観からリス ク回避姿勢が和らぐ中、ドルは底堅い展開となった。

24日午後3時55分現在のドル・円相場は123円92銭前後。前日の海 外市場では米債利回りの上昇を背景に一時124円19銭と4営業日ぶり に124円台を回復。この日の東京市場でも123円台後半でもみ合った後、 午後に124円11銭まで水準を切り上げる場面が見られた。

SMBC信託銀行金融商品開発部のシニアマネジャー、シモン・ピ アンフェティ氏は、「ギリシャ債務をめぐるグッドサプライズも、米金 融当局の利上げを予想よりも早く、より容易にするため、ドルポジティ ブだ」と説明。短期的にドルは買われやすいと指摘した。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.11ドル台後半でもみ合った後、欧 州市場に向けて1.1212ドルまでじり高となった。同時刻現在は1.1195ド ル前後。前日の海外市場では一時1.1135ドルと8日以来の水準までユー ロ売り・ドル買いが進んでいた。

ユーロ・円相場も1ユーロ=138円台前半からじりじりと値を切り 上げ、一時139円04銭を付けた。前日の海外市場では一時138円21銭と15 日以来の水準までユーロ売りが進んでいた。

ギリシャ

ユーロ圏の財務相は24日に1週間で3度目の会合を開き、ギリシャ のデフォルト(債務不履行)回避のための合意確保を目指す。閣僚レベ ルで合意に達すれば、25日から2日間の日程で開かれる首脳会議で承認 される可能性がある。

ギリシャのスタサキス経済相はメガTVとのインタビューで、国際 通貨基金(IMF)向けの月末の支払いに数日の「技術的な」後れが発 生しても、IMFは融通が利くと語った。

前日の米国債相場は下落。10年債利回りは一時2.43%と10日以来の 水準まで上昇した。ギリシャのデフォルトリスク後退に伴い、米国の利 上げ開始時期に再び注目が戻った。

マネックス証券の山本雅文シニアストラテジストは、「ギリシャの 話を受けて、リスクオフが後退し、米中長期債利回りが戻してきている のでドル買いになっている」とし、目先はこうした流れが続きそうだと 語った。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)理事は23日、米労働市場 の改善と賃金上昇の兆候が見られるようになったことを踏まえ、米国の 景気が十分に回復して9月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半 々だと述べた。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、24日発表の 1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値は、前期比年率0.2%減 と、改定値の0.7%減から上方修正が見込まれている。

山本氏は、「GDPが多少下方修正されても大幅なマイナス成長は 慣れているし、過去の数字なので、むしろ上方修正が大きい場合のドル 買いの方が大きいかもしれない」と予想した。

--取材協力:大塚美佳.

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