債券は反発、中期債堅調が支え-ギリシャ問題に結論出れば買い出動も

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債券相場は反発。日本銀行の国債買い入れオ ペなどを背景に需給が引き締まりやすい中、中期ゾーンが堅調に推移し たことが相場を支えた。市場参加者からはギリシャの金融支援協議に一 定の結論が出れば、債券買いが入るとの見方が出ている。

24日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比5銭高の146 円80銭で開始し、146円82銭を付けた後、2銭安の146円73銭まで下落し た。しばらく前日終値付近でのもみ合いが続いたが、午後の取引終盤に 水準を切り上げ、10銭高の146円85銭まで上昇した。結局は146円85銭 と、この日の高値で引けた。

UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「株価が上昇して いるが、債券相場も中期ゾーンを中心にしっかりだ」と話した。ギリシ ャ問題が決着しそうだとの見方を背景とした世界的な金利上昇懸念は相 当落ち着いてきたので、「外部環境からはサポートされやすい」とも言 う。一方、超長期ゾーンについては「最終投資家以外の利益確定が出て いるのかもしれない」と指摘した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベー シスポイント(bp)高い0.47%と、17日以来の高水準で開始した。午後2 時半すぎからは0.46%で推移している。新発5年物の124回債利回りは 1bp低い0.115%に下げている。

新発20年物の153回債利回りは一時2bp高い1.225%と、18日以来の 高水準を付けたが、その後は1.215%。新発30年物の47回債利回りは 2bp高い1.47%まで売られた後、1.455%に戻している。

18年半ぶり高値

東京株式相場は上昇。ギリシャ支援協議の合意期待と良好な米国経 済統計などを好感する買いが優勢だった。日経平均株価の終値は前日 比0.3%高の2万868円03銭と、1996年12月以来の高値となった。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、債券相場 について、「基本的にはギリシャ問題での合意を待っている状況で、投 資家は取引を控えている」と説明した。「投資家サイドでもポジション が積まれてきていない中、ギリシャの問題で良くも悪くも結論が出れば 買い出動してくる」とも話した。

日銀がこの日実施した長期国債買い入れオペ3本(総額1兆1750億 円程度)の結果によると、残存期間1年超3年以下と、3年超5年以下 の応札倍率が前回から低下した。一方、5年超10年以下は上昇した。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、ギリシ ャ債務問題に関する協議が予想以上に進展し、リスク回避のポジション 巻き戻しが入る中、債券市場は不安定な状況を強いられていると指摘。 「株高の勢いに押されて債券買いに慎重。現物市場の需給環境は悪くな くとも、金利がもう少し上がるのを待ちたい雰囲気だ」と話した。

財務省は25日午前、2年利付国債の価格競争入札を実施する。表面 利率(クーポン)は前回債から据え置きの0.1%となる見込み。発行予 定額は前回債と同額の2兆5000億円程度となる。

--取材協力:赤間信行、Daisuke Sakai.

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