NY外為:ユーロは対ドル3カ月ぶり大幅安-米欧政策かい離

更新日時

23日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ が下落。欧州中央銀行(ECB)が債券購入を維持するとみられる一方 で、連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げに一段と近づくとの見方 から、ユーロは対ドルで3カ月ぶりの大幅安となった。

ユーロは主要通貨のすべてに対して下げた一方、欧州株と周辺国債 券は上昇。ギリシャが近く債権者と合意しデフォルト(債務不履行)を 回避できるとの観測が広がり、ユーロで資金を借り入れる取引が活発に なった。

バンク・オブ・アメリカの金利・通貨グローバル責任者、デービッ ド・ウー氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロが年末までに対ドル等価水 準に下げるとの当社の予想に変わりはない」と話す。ギリシャが債権者 との合意に向かいつつあることから、投資家らは「ギリシャが危機を抜 け出したから、今度はECBの量的緩和に焦点を戻そう」と考えるだろ うとウー氏は述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで1.5%安い1ユ ーロ=1.1167ドル。対円では1.1%下げて1ユーロ=138円41銭。ドルは 対円で0.5%上げて1ドル=123円94銭。

ECBは今年、1兆1000億ユーロ(約152兆円)規模の債券購入プ ログラムを開始した。FOMCは2006年以来で初となる利上げのタイミ ングを計るため、経済データを注視している。

ABNアムロ銀行の為替ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ 氏(アムステルダム在勤)は電話取材に対し、「ECBは積極的な金融 政策を続けていく見通しだ」と指摘。「状況はドルに有利だ。センチメ ントが良好だと米経済への楽観がやや高まる」と述べた。

1ユーロ=95セントが視野に

同氏はユーロが第3四半期もしくは第4四半期中に1ユーロ=95セ ントにまで下げると予想している。

ユーロ圏各国首脳は22日、ギリシャのチプラス政権に対し債権者の 要求に応じて48時間以内に一段と歩み寄り、5カ月間に及ぶ支援交渉の 行き詰まりを打開するよう最終決断を求めた。首脳らは、24日のユーロ 圏財務相会合(ユーログループ)で結果を出し、週末に合意できるよう 交渉を一段と迅速化させることで合意した。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジ ェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「リスク志向がいったん回復 すると、投資家は再びユーロ圏全般に広がる低金利を利用して、ユーロ で借り入れた資金を高利回り資産に投じるようになる」と電子メールで 配布したリポートで説明した。

ブルームバーグ相関加重指数によると、ユーロは今年に入ってか ら4.5%下落。先進10カ国の通貨の中でニュージーランド・ドルに次い で成績が悪い。

原題:Euro Declines Most in Three Months on Shift to Policy Divergence(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin、Anchalee Worrachate.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE