【M&A潮流】マーサ・スチュアートの安値身売り、株主衝撃

米ライフスタイル出版・メディアのマー サ・スチュアート・リビング・オムニメディアが身売りで最終合意し た。その価格は株主を落胆させるものだった。

室内装飾と生活スタイルのカリスマ主婦、マーサ・スチュアート氏 が創業した同社は22日、米ブランド管理会社シーケンシャル・ブラン ズ・グループへの1株当たり6.15ドル、手元現金差し引き後で総額約3 億ドル(約370億円)での身売りを発表した。10年以上前の同社時価総 額ピーク時を大幅に下回る価格で、シーケンシャルは知名度の高いメデ ィアと物品販売事業への足掛かりを取得することになる。

マーサスチュアート・リビング株を含め470億ドルを運用するガム コ・インベスターズのポートフォリオマネジャー、エリザベス・リリー 氏は、「興味深い評価額だ」と指摘、「人々は明らかにもっと価値があ ると思っていた」と述べた。

FBNセキュリティーズのロバート・ラウス氏は、やっかいな株主 の怒りを避けるためには、少なくとも1株当たり8ドルか9ドルの買収 額が必要になるだろうと予想していた。

身売り合意間近との観測から、同社の株価は19日の日中取引で7ド ル以上に上昇していた。22日の株価は買収価格を下回る6.12ドルに下落 して引けた。

ガムコのリリー氏は、シーケンシャル・ブランズは、マーサスチュ アート・リビングの物品販売事業の2015年予想EBITDA(利払い・ 税金・償却控除前利益)の約7.5倍を支払うことになると述べ、その金 額はシーケンシャル・ブランズ自身の時価総額の約半分だと説明した。

ノーブル・ファイナンシャル・キャピタル・マーケッツのアナリス ト、マイケル・クピンスキー氏は「価格は安すぎる」と語り、「株主は 懸念を表明するだろう。公開企業は最適価格で取得しなければならな い」と指摘した。

原題:Martha Stewart Deal Price Is A Shock to Shareholders: Real M&A(抜粋)

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