シンガポール造船所にブラジル汚職事件関与疑惑-川重提携先も

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シンガポールの造船会社ケッペル・フェルス とジュロンの2社はブラジルと同国の石油関連企業をを巻き込んだ汚職 事件の渦中に沈みつつある。

ケッペル・フェルスとセムコープ・マリン傘下のジュロンなどの企 業は、深海掘削船21隻(1隻約8億ドル=980億円相当)の建造契約を 獲得するため仲介者を通じて賄賂を支払った疑いが持たれている。19日 にブラジル裁判所が公表した供述書で明らかになった。契約はブラジル の銀行団とブラジル石油公社(ペトロブラス)が設立したセッチ・ブラ ジル社が発注したもので、深海リグを建設した後ペトロブラスにリース する内容。

ケッペルとセムコープはこの記事に関して電子メールや電話で取材 を試みたが返答はない。両社は2月にこの汚職スキームへの関与を否認 していた。

一連の疑惑はペトロブラスとセッチの元役員のペドロ・バルスコ氏 が主張したもので、同氏はセッチとの契約獲得を目指す造船所からの支 払いを含む賄賂を得たと供述、受け取った約9700万ドルを当局に返上す ることに同意している。

造船所側の贈賄疑惑については警察が動いているほか、事件を担当 する裁判所がエンジニアリング・建設を手掛ける複合企業オデブレヒト のマルセロ・オデブレヒト最高経営責任者(CEO)の逮捕令状を発行 する際にも疑惑があることを認めていた。オデブレヒト氏は不正行為を 否認しており、裁判所は正式な訴追手続きを承認していない。

川崎重工業が参画するコンソーシアムも判事に提出された供述書に 引用されている。川崎重工はセッチから契約を受注した別の造船所「エ スタレーロ・エンセアーダ・ド・パラグワス」でオデブレヒトを含む複 数の企業と提携していた。川崎重工の提携先企業のCEOらは身柄を拘 束され、警察の捜査の一環で取り調べを受けている。

川崎重工の広報部は電子メールで、「オデブレヒト社幹部の勾留に 驚いている。当社は情報収集に努めている」とコメントした。

原題:Singapore Shipbuilders Alleged to Be Part of Brazil Bribe Scheme(抜粋)

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