エアバッグ車、トヨタのインド販売押し上げ-安全意識高まる

交通事故による死者数が世界で最も多いイン ドで、顧客は安全のためならコストが増えても構わないと考えているこ とにトヨタ自動車は気付いた。

乗用車メーカー各社は何年間もインドのモデルにエアバッグを標準 搭載するのをためらってきた。コスト増が売り上げに響くことを懸念し たからだ。ところが、ブルームバーグがまとめたデータによれば、トヨ タが現地で販売されている自社の全モデルにエアバッグ搭載を開始して から8カ月間に販売は19%増加。同じ期間の業界全体の伸び率が5%に とどまっているのとは対照的だ。

同社インド部門の販売・マーケティング担当ディレクター兼シニア バイスプレジデント、N・ラジャ氏はインタビューで、「予想より好調 だ」と発言。「中小規模の市や町でさえ、安全機能の必要性が認識され 始めている」と述べた。

インドの自動車が世界全体に占める割合は1%にすぎないが、同国 の交通事故による死者数は全体の15%に上る。こうした暗い統計にもか かわらず、政府はエアバッグ搭載や自動車の衝突テストをまだ義務付け ていない。顧客満足度などの調査を手掛けるJDパワー・アンド・アソ シエーツは、自動車所有者が増える中、顧客はより多くの安全機能を求 めていると指摘する。

JDパワーによれば、インドでは昨年、顧客の80%余りがアンチロ ック・ブレーキ・システムを求め、76%がエアバッグを要望していた。

政府も遅れを取り戻そうと動いている。道路交通・高速道路省は交 通安全に関する新たな法案の説明で、インドの高速道路の安全基準が改 善されれば、経済成長が4%押し上げられる可能性があるとの見通しを 示した。

原題:Toyota Finds Airbags Are in Demand on World’s Deadliest Roads(抜粋)

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