NY外為:ユーロが対円で上昇、ギリシャ協議の合意を楽観

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22日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ が円に対して上昇。ギリシャが債務協議に向け新提案を出したため、欧 州の当局者は合意に達するとの楽観的な見方を示唆した。

ユーロは主要通貨の大半に対して強含みとなった。ユーロ圏財務相 会合(ユーログループ)の議長を務めるデイセルブルム・オランダ財務 相は新提案について、前向きな一歩と見なされていると語った。欧州委 員会のユンケル委員長は今週中に交渉が妥結するとの見通しを示した。 ドイツ国債は逃避需要が弱まり下落。JPモルガン・チェースは世界市 場ではギリシャがパニックの原因になっていないと指摘した。

ドイツ銀行のG10為替戦略グローバル責任者、アラン・ラスキン氏 (ニューヨーク在勤)は欧州株やドイツ国債利回りの上昇を指摘した上 で、「市場は何らかの合意に至ると楽観している」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対円で前営業日比0.5% 上げて1ユーロ=139円91銭。対ドルでは0.1%安の1ユーロ=1.1341ド ル。ドルは対円で0.5%上昇して1ドル=123円37銭。

バークレイズが今月まとめた調査によると、ヘッジファンドや資産 運用会社などトレーダー899人のうち半数以上がギリシャがユーロ圏を 離脱した場合の影響は「少しネガティブな程度」で済むと予想してい る。地域経済の成長への寄与度が低いことと、影響波及を抑える緩衝措 置が設けられていることが理由だと言う。さらに28%は悪影響が周辺国 経済にとどまると予想している。

「過剰に心配することではない」

ギリシャが欧州通貨同盟(EMU)を離脱し得ることはもはや「想 定外」ではないものの、世界の市場が過剰に心配することでもないと、 JPモルガン・チェースは指摘した。

同行のチーフ市場ストラテジスト、ジャン・ロイズ氏はギリシャが 新たな提案を出す前の段階で、「ギリシャのEMU離脱のリスクシナリ オは同国にとっては劇的な出来事だが、世界の市場にとってはそうでは ないとアナリストは受け止めている」と投資家向けリポートで指摘し た。

ユーロ圏周辺国の債券がドイツ国債を上回るパフォーマンスになる との予想に基づくポジションを減らすよう、同行は投資家に提言しなが らも、ギリシャのユーロ圏離脱による株式相場への影響は欧州に限定さ れようとの見解を示した。

ユーロはギリシャをめぐる対立にも底堅さを示しており、ブルーム バーグ相関加重指数によると過去1カ月で3%上昇、主要10通貨の中で はスウェーデン・クローナに次ぐ上昇率となっている。

「トンネルの終わりには明かり」

CIBCワールド・マーケッツの外為戦略ディレクター、バイパ ン・ライ氏は欧州から出された一連の最新の発言を受け、最終的には合 意に至るとの楽観が強まっていると指摘。「不透明感が幾分か取り除か れるとして、市場はこうした発言をユーロにプラスと受け止めている。 これらの発言はすべて、トンネルの終わりに明かりが見えることを示唆 しているようだ」と語った。

ラッセル・インベストメンツのマルチアセット戦略上級運用担当 者、ブライアン・ミース氏は欧州株に買いを入れている一方、ユーロに 対しては中立だと述べた。

さらに「先制的にユーロをショートにする前に、もう少し強含む必 要がある」と続けた。

原題:Euro Rises as European Officials Signal Hopes for Greek Deal(抜粋)

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