ユーロ圏首脳、ギリシャに48時間の期限設定-合意へ譲歩迫る

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ユーロ圏各国首脳は22日、ギリシャのチプラ ス政権に対し債権者の要求に応じて48時間以内に一段と歩み寄る最終決 断を下し、5カ月間続いた支援交渉の行き詰まりを打開するよう求め た。

22日にブリュッセルで開かれたユーロ圏首脳会議では、債権者が求 める条件に収れんし始めた改革案を提出したギリシャの姿勢を評価。同 国が合意に向けようやく本腰を入れ始めたという認識で一致した。首脳 らは、24日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で結果を出し、週 末に合意できるよう交渉を一段と迅速化させることで合意した。

メルケル独首相はユーロ圏首脳会議終了後に記者団に対し、ギリシ ャの一連の提案は前進ではあるが、まだ不十分と受け止められているの は極めて明らかだと発言。「非常に激しい議論が今後行われるだろう」 と指摘した。

チプラス政権が交渉の焦点である年金と財政目標に関する新提案を 示したことを受け、22日のギリシャの株式・債券相場は大幅上昇。た だ、協議が非公開であることを理由に欧州連合(EU)外交官が匿名で 明らかにしたところによれば、付加価値税からの歳入の問題を中心に細 部で依然隔たりは埋まっていない。

24日のユーロ圏財務相による事前会合を経て、25、26両日にEU首 脳会議が開かれる予定。

チプラス首相は23日未明、記者団に対し、「完全で実行可能な解決 策」の取りまとめに向け、債権者との交渉は今後48時間続くだろうと発 言。国が「早期に再び自立可能になる」ことを目指し政権運営すると語 った。

国際通貨基金(IMF)への返済期限であり、ギリシャ支援プログ ラムも失効する月末が近づく中で、首脳らは残された時間内にやるべき 仕事がまだあると強調した。

ギリシャ財政

欧州首脳らはIMF返済に関しては議論しなかったものの、域内で 債務負担が最も重いギリシャの将来の財政に言及。オランド仏大統領は 「債務返済期限の延長あるいは債務のリプロファイリング」について、 次のステップとして示す必要はあるが今後数日で解決する話ではないと の考えを示した。

メルケル首相はギリシャの債務を持続可能にする問題の詳細は議論 されなかったとしながらも、「財政的実行可能性の問題を合意の一環と して扱う必要があるということが明らかになった」と話した。

EUの行政執行機関、欧州委員会のユンケル委員長はユーロ圏首脳 会議後の記者会見で、「われわれは実際にこのプロセスを週内に終了す ると確信している」と語った。

ラガルドIMF専務理事は記者団に、ギリシャの提案は「これまで のものよりも包括的で細部も一段と盛り込まれていることは確かだが、 まだ具体性に欠ける」と指摘。「非常に多くの」作業を行う必要がある と述べた。

原題:Greece Given 48 Hours to Reach Deal as EU Leaders Weigh Debt(抜粋)

--取材協力:Corina Ruhe、Zoe Schneeweiss、Alessandro Speciale、Karl Stagno Navarra、Radoslav Tomek、Hans Nichols、Ian Wishart、Rebecca Christie.

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