米国債:下落、当局者はギリシャ協議が合意に向け進展と認識

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22日の米国債相場は6週間ぶりの大幅下落。 欧州当局者らは、ギリシャ救済をめぐり同国と債権者の間で合意に向け た土台が築かれ、協議の行き詰まりが解消するとの認識を示した。

ドイツ国債などの安全資産が売られる中、米国債も期間が長めのも のを中心に下落した。欧州委員会のユンケル委員長は22日、ギリシャの チプラス首相との会談後、週末までに合意に至るとの考えを示した。

ジェフリーズ・グループのトーマス・サイモンズ氏は「何らかの合 意に近づきつつある」とし、「利回り上昇をもたらすような兆候が続い ている」と加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比11ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇し2.37%。上昇幅は5月11日以来で最大。同年債 (表面利率2.125%、2025年5月償還)価格は1ポイント下げて97 26/32。

5月の米中古住宅販売統計が発表され、2009年11月以来の高水準と なったことが示されると、米国債は下げを拡大した。今週は2年債、5 年債、7年債の入札が控えており、これも相場には重しとなった。

ギリシャ情勢

ユンケル欧州委員長はチプラス首相とのブリュッセルでの会談後、 記者団に対し「ギリシャと週内に合意に達するというのが私の見解だ」 と語った。

ドイツ政府の考えを知る関係者1人によれば、メルケル首相はユー ロ圏の現状維持を望む考えを示してはいるものの、チプラス首相はメル ケル首相の譲歩の用意を恐らく期待し過ぎているという。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「ギリシャ情勢は落ち着くだろ う」とし、「きょう、デフォルトすることはない」と続けた。

安全資産としての逃避需要から米10年債利回りは19日に2.26%にま で低下した。11日には2.50%と8カ月ぶり高水準を付けていた。

ブルームバーグ米国債指数は19日終了週までの2週間で0.7%上 昇。同指数が2週連続で上昇するのは3カ月ぶり。

先週はギリシャ問題での合意に懐疑的な見方が広がり米国債利回り は低下したが、市場は協議の継続を前向きな兆候と捉えている。

CRTキャピタル・グループの政府債ストラテジスト、イアン・リ ンジェン氏は「ギリシャ協議のプロセスは完全に行き詰まってはおら ず、当局者の発言からは慎重ながらも楽観的な姿勢が感じられる」と し、「そうしたセンチメントを背景に、欧州の多くの国債や米国債が下 落し始めた」と続けた。

原題:Treasuries Plunge by Most Since May as Progress Seen on Greece(抜粋)

--取材協力:Alexandra Scaggs.

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