ギリシャ問題、「ニュース疲れ」の市場に隙-不意打ちの恐れも

ギリシャ債務をテーマとした長編ドラマに見 入る投資家にとって、最大のリスクはニュース疲れかもしれない。

デフォルト(債務不履行)回避を目指した債権者との交渉が長期戦 となっているために、運用担当者らの危機感は薄れているとバークレイ ズで欧州の分散投資責任者を務めるギレルモ・フェリセズ氏は指摘。ギ リシャがユーロ圏を離脱することになればユーロ下落への不安で動揺を 免れないと分析する。

「誰もが少し楽観的過ぎるのかもしれない」と話すのは、エバーバ ンク・ワールド・マーケッツ(セントルイス)のクリス・ギャフニー社 長だ。何らかの解決に至ると大方は信じているものの「心配なのは悪影 響の波及だ」と同氏は述べた。

バークレイズが今月まとめた調査によると、ヘッジファンドや資産 運用会社などトレーダー899人のうち半数以上がギリシャがユーロ圏を 離脱した場合の影響は「少しネガティブな程度」で済むと予想してい る。地域経済の成長への寄与度が低いことと、影響波及を抑える緩衝措 置が設けられていることが理由だと言う。さらに28%は悪影響が周辺国 経済にとどまると予想している。

バークレイズのフェリセズ氏は「ギリシャからリスクが発生しても すぐに消え去り、システミックな影響は残さないとの考え方に、人々は 慣れてしまった」と指摘。「少し気の緩みが見られる」と述べた。

22日に発表されたバークレイズの調査では、今後3カ月内にユーロ 圏を離脱すると予想したのはわずか23%だった。フェリセズ氏はギリシ ャに関する悪いニュースがこれ以上増えた場合、最も大きなダメージが 及ぶ市場として欧州株と周辺国債券、そしてユーロを挙げた。

「事態が悪化し離脱に近づくとなれば、市場の織り込み具合を見直 す必要が生じる」とフェリセズ氏。「ギリシャの離脱が現実味を帯びれ ばユーロは軟化する。それは間違いない」と続けた。

原題:Greek Headline Fatigue Numbs Investors to Mask Euro’s Downside(抜粋)

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