ギリシャがデフォルトでも影響は短期間と予想-アジア投資家

ギリシャの金融メルトダウンによってアジ ア太平洋地域の市場が打撃を被る期間が何日続くかということが、同地 域の多くの投資家にとっては問題だ。何週間続くかという話ではない。 その後は利益を見込む投資家もいる。

ギリシャがデフォルト(債務不履行)状態となった場合、アジアの ドル建て社債の米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は拡大する 可能性が高いが、域内企業の地中海諸国へのエクスポージャーが限られ ているため、いかなる動きがあっても短命に終わりそうだ。JPモルガ ン・チェースの指数によると、今月のアジアのドル建て社債の平均スプ レッドは251-261ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で推移 し、19日は255bpだった。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアジア担当シ ニア・クレジットアナリスト、オーエン・ガリモア氏(シンガポール在 勤)は「反射的な反応が出る一方、欧州中央銀行(ECB)が市場安定 に向けて迅速に動く可能性が高く、それらのニュースはアジアのクレジ ット市場が引き続きアウトパフォームする流れを支援するはずだ」と述 べた。

予想される米利上げを前に企業の起債が増えており、アジアのドル 建て社債発行額は4-6月(第2四半期)に入り645億ドル(約7 兆9000億円)と、1-3月(第1四半期)を既に上回っている。バン ク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、昨年末以 降のリターンはプラス2.4%。北米がマイナス0.1%、欧州がマイナ ス1.3%となっている状況とは対照的だ。金融刺激策によって日米欧の 金利がゼロ近くとなる中で、ファンドはオーストラリアやニュージーラ ンド、新興アジアのより高い利回りを求めている。

世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのマネーマネジャー、 スティーブン・ミラー氏は19日のインタビューで、「これは主に欧州の 問題だ。市場の混乱や感染の波及はもちろんあろうが、私が考えるよう に数日で終わるのか、数週間あるいは数カ月続くのかが今の問題だ」と 指摘した。

原題:Asia Investors Look Beyond Greece Knee-Jerk to Stimulus Benefits(抜粋)

--取材協力:Garfield Reynolds.

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