債券小幅下落、ギリシャ問題に対する警戒感から手控えムード

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債券市場では、超長期債利回りが低下した。 前週末の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買い圧力がか かった。

22日の現物債市場で、新発の20年物と30年物の利回りがともに5 月20日以来の低水準を付けた。20年物の153回債利回りは日本相互証券 の前週末午後3時時点の参照値比横ばいで開始した後、午後に1.165% まで低下する場面があった。30年物の47回債利回りは0.5ベーシスポイ ント(bp)低い1.435%で始まり、1.415%まで低下した。

一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回りは前 週末比横ばいの0.415%で取引が成立した後、0.425%まで水準を切り上 げている。

みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジストは、「利回り曲線 上では10年債が割高化していた反動でやや軟調なものの、前週末の海外 金利が低下したことが支えとなり、超長期ゾーンはしっかり」と説明。 その上で、主要な入札がない中で、今月後半に日本銀行の長期国債買い 入れオペが集中するため、「需給的には締まりやすい」と話した。

日銀はきょう、今月7回目となる長期国債の買い入れオペを実施。 買い入れ総額は7800億円強で、残存期間5年超10年以下と25年超が前回 の応札倍率を下回った半面、10年超25年以下は上回った。

長期国債先物市場では、中心限月の9月物が前週末比1銭高の147 円20銭で取引を開始。いったん147円25銭まで水準を切り上げた後は伸 び悩み、午後の取引で147円11銭まで下落する場面があった。結局は5 銭安の147円14銭で取引を終えた。

19日の米国株式相場は、原油価格の軟化を背景にエネルギー株が売 られたことなどを受けて反落。一方、米国債相場はギリシャ情勢の先行 き不透明感からリスク回避的な買い圧力が強まり、10年債利回りは前日 比8bp低下し2.26%となった。一時は3日以来の水準まで低下した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラ テジストは、きょうの債券相場について、「ギリシャをめぐるイベント リスクで手控えモード」と指摘。その上で、10年債利回りについては、 「0.42%という水準が買いを進めづらくさせている」と語った。

--取材協力:池田祐美、酒井大輔.

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