ギリシャ首相は支援協議で強く出過ぎ、独首相は姿勢硬化

ギリシャのチプラス首相はメルケル独首相の 忍耐を試しており、同国をユーロ圏にとどめるという切なる希望を危険 にさらしている。

政府の考えを知る関係者1人によれば、メルケル首相はユーロ圏の 現状維持を望む考えを示してはいるものの、ギリシャ支援協議の行き詰 まり打開に向けたユーロ圏緊急首脳会議でのメルケル首相の譲歩の用意 をチプラス首相は恐らく期待し過ぎているという。

同関係者によると、メルケル首相の姿勢の根底には、ギリシャがデ フォルト(債務不履行)に陥ってもドイツへの金融上の影響は年10億ユ ーロ(約1400億円)にとどまるとの政府当局の見積もりがある。同首相 は姿勢を硬化させており、こうした推計を22日にブリュッセルで開かれ る緊急首脳会議の討論の場に持ち込む考えとされる。

ING-ディバのチーフエコノミスト、カールステン・ブルゼスキ 氏は電話インタビューで「メルケル首相はまだギリシャに手を差し伸べ ているが、いかなる代償を払っても合意をまとめるために譲歩しようと はしないことが今やかなり鮮明になりつつある」と指摘。「ドイツが宿 題を済ませギリシャのユーロ圏離脱を対処可能と判断した現実にギリシ ャは早く気づく必要がある」と付け加えた。

ギリシャに対する第2次救済プログラムが失効する6月30日が近づ く中、ギリシャのバルファキス財務相らはデフォルト回避に必要な支援 を実行するようメルケル首相に迫っている。同首相は先週の議会演説 で、ウクライナ紛争や気候変動など多数の問題に直面する欧州連合 (EU)にとってギリシャは長期にわたる重荷となっていると指摘し、 警告を強めている。

原題:Tsipras Said to Risk Overplaying Hand With Merkel on Greek Aid(抜粋)

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