117億円のボーナスが訴訟の焦点-ドイツ銀解雇の元トレーダー

ドイツ銀行が世界金融危機の直後に1人のバ ンカーに支払った8400万ユーロ(約117億4000万円)のボーナスが元ト レーダーによる訴訟の焦点となっている。

ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)操作をめぐる調査が進めら れる中で解雇されたイブ・パチュレル氏はロンドンの裁判所に提出した 文書で、2008-09年のボーナスとして先輩の同僚らは自身の430万ユー ロに比べ巨額のボーナスを受け取ったとし、会社のために生み出した利 益との対比において不当だったと論じた。

金融危機後、バンカー報酬には歯止めがかかりつつあるが、パチュ レル氏の訴訟からは、銀行業界が不祥事まみれとなる前の報酬の実態を 垣間見ることができる。人材あっ旋会社ケネディ・グループのジェーソ ン・ケネディ最高経営責任者(CEO)は「こうしたボーナスは人生で一 回のシナリオだ」とし、「われわれの世代には決して再現することのな い場所と時代の物語だ」と話した。

パチュレル氏は4月に解雇され、ドイツ銀の契約違反を訴えて同僚 とともに起こした訴訟で最大500万ポンド(約9億7600万円)のボーナ ス支払いを求めていた。同僚はその後に訴えを取り下げた。

パチュレル氏によれば、やはりLIBOR問題に関わったとされる トレーダーだったクリスチャン・ビッター氏は08年に8400万ユーロ、09 年には6300万ユーロのボーナスを受け取った。パチュレル氏と同じ肩書 だったカール・メーン氏の08年ボーナスは3800万ユーロだったという。 ドイツ銀はビッター、メーン両氏への報酬はボーナスではなく契約に基 づくものだったと被告側の文書で抗弁した。

原題:Deutsche Bank’s $96 Million Banker Bonus at Center of Lawsuit(抜粋)

--取材協力:Kit Chellel.

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