重要性増した「68の点」-FOMC参加者のFF金利見通し

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン 議長は、金融当局の政策意図のヒントを探ろうと躍起になっている金融 市場を落ち着かせるのに、意外なものが役立つことに気付いただろう。

それは連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者17人(本来は19 人、FRB理事2人が欠員中)が四半期ごとの経済予測の図表で示すフ ェデラルファンド(FF)金利見通しの青い「ドット(点)」だ。

17日に公表された最新予測の表には、2015-17年の各年とより長期 の4つの期間について、17人に一つずつの計68の点が掲載され、イエレ ン議長は記者会見で、FF金利の誘導目標を現行のゼロ近辺から引き上 げた後も「しばらく」は緩和策が続くとのメッセージをこれらの点の配 置を基に強調した。

投資家もこれを聞き逃さなかった。

今回の表では、15年中の利上げの回数が2回以上ではなく、1回だ けにとどまって、来年以降の利上げのペースも緩やかとなると予想する 参加者の数が増えたことが示されたため、米株価は上昇した。

それぞれの点が誰の見通しであるかは明らかにされず、予想の中央 値では引き続き年内2回の利上げが見込まれている。だが、ゴールドマ ン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏 ら一部の専門家は、15年に1回だけの利上げを予想した参加者にイエレ ン議長自身も含まれると想定している。

一種のガイダンス

FOMCが今年3月、金利が低水準にとどまることについて、それ まで長期にわたって示してきた明示的な保証を取りやめたことで、これ らドットの重要性が増し、06年以来となる利上げのタイミングとその後 の引き上げのペースに関する貴重な手掛かりとなっている。

コーナーストーン・マクロのパートナー、ロバート・ペルリ氏は 「『ドット』は一種のガイダンスだ」とした上で、「個々の参加者の判 断を知るための最善の手段となる」と話した。

ドットに重点を置くイエレン議長の姿勢は、就任後に初めて行っ た14年3月の記者会見時の見解からの転換でもある。当時、同議長は記 者団に対しドットについて、FOMCが政策について望むか、伝えよう としている主要な方法だと見なすべきではないと語っていた。

原題:Yellen Pacifies Dot Cops as Fed’s Interest-Rate Forecasts Fall(抜粋)

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