米国株(19日):反落、銀行やエネルギー株に売り

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19日の米株式相場は反落。S&P500種株価 指数は過去最高値に接近した後に下げた。原油価格の軟化に伴いエネル ギー株が売られたほか、金融株は7年ぶり高値から下落した。

S&P500種の銀行株は2カ月ぶりの大幅な下げ。マラソン・オイ ルとシュルンベルジェも売り込まれた。食品メーカーのハーシーは10カ 月ぶり安値。通期利益見通しの引き下げが嫌気された。一方、コナグ ラ・フーズは最高値を更新。アクティビスト(物言う投資家)として知 られる米ヘッジファンド運営会社ジャナ・パートナーズが新たな持ち分 を開示した。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2109.99。一時は最高値 に0.5%内まで近づいた。ダウ工業株30種平均は99.89ドル(0.6%)安 の18015.95ドル。ナスダック総合指数は0.3%下げた。相場は引け際数 分間に売りが加速した。この日は株価指数と個別株の先物とオプション 取引が期限を迎える四半期ごとのクアドルプル・ウィッチングだった。 通常、ボラティリティーや取引高が増える。

シマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)の上 級投資責任者トム・ワース氏はこの日の下げについて、「簡単に言え ば、きのう上昇したことが理由だ」と指摘。「きょうはクアドルプル・ ウィッチングの日で、ポジションの手じまいが進んでおり、それが市場 のボラティリティを高めた可能性がある」と述べた。

FOMC

米連邦公開市場委員会(FOMC)は今週、利上げを急いでいない ことを示唆した。当局者らは成長回復の決定的な証拠をさらに期待して いる。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は19日、労働市場は完全 雇用を達成しつつあるとして年内に政策金利が引き上げられる可能性は 高いとの認識を示した。ただ低インフレは気がかりだと述べた。

S&P500種は週間ベースでは0.8%高。ギリシャと債権者との協議 は今週、対立したまま終ったが、米株式相場に大きな影響は及ぼしてい ない。ユーロ圏は22日にブリュッセルで緊急首脳会議を開き、ギリシャ 問題を協議する。

ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシ ズのグローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は、「現時 点では、ギリシャの影響を受けていない」と指摘。「ギリシャの状況は コントロールが効いており、何か起きても伝染することはないと欧州は 考えているようだ」と述べた。

S&P500種の業種別10指数中すべてが下落。公益や金融、エネル ギー株の下げがきつかった。金融株が値下がりしたのは、米10年債利回 りがほぼ3週間ぶり低水準をつけたことが一因。金融株は前日、2008年 5月以来の高値となっていた。

銀行やエネルギー株が安い

JPモルガン・チェースは1%安。バンク・オブ・アメリカ (BOA)やウェルズ・ファーゴも下落した。

エネルギー株は原油の軟化に伴い下落。シュルンベルジェやハリバ ートンが安い。

コナグラは11%急伸。同社はジャナ・パートナーズの標的となって いる。

原題:U.S. Stocks Slip From Near Records as Banks, Energy Shares Fall(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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