ギリシャが政府保有の金売却する公算小さい-コメルツ銀

ギリシャ政府が、保有する約43億ドル (約5300億円)相当の金の一部を売却して返済資金に充てても、デフォ ルト(債務不履行)を遅らせるだけで回避にはつながらないため、政府 がそのような方法を取る可能性は低いとの見方をコメルツ銀行が示し た。

同行は19日公表のリポートで、ギリシャが市場で金を売却した場 合、恐らく価格下落を引き起こすだろうとし、他国の中央銀行または国 際通貨基金(IMF)への売却、または貸し出しによる資金調達を図る 可能性があると指摘した。

ギリシャはユーロ圏離脱へと近づきつつある。救済をめぐる今週の 協議は物別れに終わった。月末が期日の約15億ユーロ(約2100億円)の IMFへの支払いを金売却で賄うなら、ギリシャは金準備の約40%を売 却しなければならない。

オイゲン・ワインベルク氏らコメルツ銀のアナリストはリポートで 「金を売却すれば、ギリシャが将来有効に使うことのできる唯一の真に 価値ある準備資産を取り崩すことになる。ユーロ圏を離脱した場合に は、新通貨を安定させるのにも金は役立つだろう」と分析。従って「ギ リシャが金売却の道を選ぶ公算は極めて小さいと思われる」と記した。

コメルツ銀によれば、ギリシャの金準備は政府債務の約1%に相 当。ロンドンを拠点とするワールド・ゴールド・カウンシルによると、 同国が保有する金は112.5トンで、これは国別で30位の保有量。金がギ リシャの準備資産に占める割合は約66%。

原題:Greek Gold Sales to Raise Funds Seen Unlikely by Commerzbank(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE