トヨタ社長:法を犯す意図なかったと明らかになろう-ハンプ氏

トヨタ自動車の豊田章男社長は麻薬取締法違 反容疑で逮捕されたジュリー・ハンプ常務役員について、捜査を通じ法 を犯す意図がなかったと明らかになるだろうと話した。トヨタ初の女性 常務役員となったのは人柄で抜擢したとし、会社のグローバル化に非常 に貴重な一歩を進めてくれたと高く評価していることを明らかにした。

豊田社長は19日、東京本社で会見し、今回の問題で「世間をお騒が せしたことは誠に申し訳ない」と謝罪した。今は捜査に全面的に協力す ることが大事と述べるとともに、「捜査を通じて法を犯す意図がなかっ たことが明らかになると思う」と語った。

ハンプ氏について豊田社長は、最重視していた現場を任せられる人 であり、部下とのコミュニケーションを非常に大事にするなど人一倍努 力していたと指摘し、今後も国籍、性別に関係なく適材適所の方針は変 わないと話した。一方、日本国籍でない役員が日本に定住するのは初め てとし、ハンプ氏への来日後のサポートが弱かったと反省していると述 べ、サポート対応がどうだったのか確認したいとの考えを示した。

トヨタの早川茂専務は会見で、警察の捜査がトヨタに入ったかとの 質問に対して「それはございません」と述べた。会社から弁護士を派遣 するのかとの質問には「会社としてできることやっている」と話した。

危機管理広報コンサルティング会社、エイレックスの江良俊郎代表 はトヨタの会見について、逮捕から「翌日の迅速な対応を評価したい」 と話した。従業員への思いやダイバーシティ(多様化)の方針は不変と のメッセージを打ち出すことに成功したと述べる一方、「やや日本的な 会社経営の姿勢が強く出ており、国際的にどこまで理解されるかはまだ 分からない。また、強く信じているといったことで、万が一、罪が確定 した場合、困ったことになる可能性はある」と語った。

警視庁は18日、ハンプ常務を逮捕。警視庁広報担当によると、ハン プ常務が麻薬に当たる「オキシコドン」を米国から輸入した容疑とし、 本人は麻薬を輸入したとは思っていないと容疑を否認しているという。

ハンプ常務は4月1日付で、トヨタ・ノースアメリカのグループ・ バイス・プレジデントから昇格した。グローバル広報部門や渉外部門を 統括している。これまで米ゼネラル・モーターズ(GM)のバイス・プ レジデントやペプシコのシニア・バイス・プレジデントなどを経て、12 年にトヨタ・ノースアメリカに入社していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE