さらば「ウォルドーフ」-中国人オーナーに米中関係の教訓

米名門ホテル「ウォルドーフ・アストリア・ ニューヨーク」の新しい中国人オーナーは教訓を学びつつある。中国を 拠点とするハッカーらがコンピューターに侵入しスパイ活動をしている と米国が非難する中で、米中関係の問題が事業に影響を及ぼしている。

米国務省は同ホテルを国連総会開催時の米外交団の定宿としてきた が、今年の9月の総会時には「ニューヨーク・パレスホテル」を利用す る。AP通信が報じたこの変更を、米当局者が匿名を条件に確認した。

米ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスがウォルドーフ を2014年に中国の安邦保険集団に約19億5000万ドル(現行レートで 約2400億円)で売却して以後、変更は検討されてきた。ホテルの変更決 定は正式に発表されてはいない。当局者は中国によるスパイ活動の可能 性についての懸念が変更理由かどうかのコメントは控えた。

ウォルドーフは「米国務省の代表を迎えるのは常に名誉であり、再 び代表を迎える機会が訪れることを望む」とするコメントを出した。引 き続き同ホテルの管理を行っているヒルトンの広報担当者は昨年、同ホ テル売却で「国家安全保障上の問題が生じないことを確信している」と 述べていた。

ホワイトハウスのアーネスト大統領報道官は17日、オバマ大統領も ウォルドーフの利用をやめるかどうかについてコメントしなかった。

原題:Waldorf Astoria Loses U.S. Diplomats After China Purchase (1)(抜粋)

--取材協力:Sangwon Yoon.

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