サウジが産油量を最大限に拡大か-「原油の新秩序」で

米国の石油掘削業界に一撃を加えても満足で きないサウジアラビアは、産油量を最大限に引き上げて市場シェア獲得 競争をエスカレートさせる見通しだ。

世界最大の原油輸出国であるサウジの産油量は既に、30年ぶり高水 準の日量1030万バレルに達している。米国やカナダ、ブラジルなどの生 産の伸びを抑制する狙いがある。米ゴールドマン・サックス・グループ は、これによって世界の供給過剰はさらに膨らむと予想する。シティグ ループは、サウジが7-12月(下期)に産油量を生産能力の上限まで増 やすとの見通しを示した。同行は上限を日量約1100万バレルと推計して いる。

米国の原油生産が拡大する中、石油輸出国機構(OPEC)は昨 年11月、これまでのように価格押し上げに向け減産するのではなく市場 シェア確保を目指すことを決定した。ゴールドマンとシティは、需要に 伴って供給を調整する役割を放棄したサウジが、OPEC加盟国以外の 生産者への圧力を強めるため原油供給を最大限に増やすと予想してい る。

ゴールドマンの商品調査責任者、ジェフ・カリー氏(ニューヨーク 在勤)は15日の電子メールで、「原油の新秩序を見据えているとすれ ば、サウジはフル生産するだろう」と指摘。「米国産シェールオイルが 供給を調整すると世界は認識し始めた」と述べた。

原題:Saudi Arabia Pumps Oil Flat Out in Citi, Goldman’s New Oil Order(抜粋)

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