【個別銘柄】ぐるなび急伸、MERS関連安い、共英鋼は堅調

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19日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

ぐるなび(2440):前日比9.1%高の2077円。東京急行電鉄 (9005)と東京地下鉄(本社:東京・台東区)と訪日外国人向け観光情 報サービスを共同構築するため、具体的な協議に入ると18日に発表。訪 日客需要の取り込みで将来的な収益貢献が見込まれた。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):2.8%高の5153円。3 -5月期(第1四半期)連結営業利益は前年同期比約5%増の815億円 程度で、同期としては過去最高となったようだと19日付の日本経済新聞 朝刊が報道。商品の見直し効果で、コンビニエンスストア事業の好調が 続いているという。

MERS予防関連銘柄:京都府立大大学院の研究グループがダチョ ウの卵を使い、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに強く結 合する抗体を大量精製することに成功した、と19日付の産経新聞朝刊が 報道。抗体で覆われたウイルスは人の細胞に侵入できず、感染予防に効 果があるとしている。すでに韓国と米国に配布、スプレー剤として大量 生産を開始したといい、マスクやクリーンルーム、防護服需要への期待 で人気化してきた銘柄群が売られた。日本バイリーン(3514)が4.2% 安の790円、日本エアーテック(6291)が2.3%安の793円、アゼアス (3161)が4.8%安の900円など。

ドクターシーラボ(4924):4.2%高の4000円。7月末株主を対象 に1株を2株に分割する、と18日に発表。最低投資金額の低下による新 規資金の流入、株式流動性の向上を見込む買いが入った。

伊藤ハム(2284):3.4%高の673円。SMBC日興証券は18日付の 決算プレビューリポートで、4-6月期(第1四半期)営業利益は前年 同期比5.4倍の20億円と予想した。16年3月期上期の会社計画は同3.5倍 の45億円のため、進ちょくは高いように見える可能性があると指摘。20 億円のうち、12億円は今期から新規連結するニュージーランドの牛肉・ 羊肉メーカーの効果とみるほか、前年同期に売り上げが減少したハム・ ソーセージ事業は回復途上にあるとした。

オープンハウス(3288):6.2%高の3920円。三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券は18日、新規に投資判断を「買い」、目標株価 を4850円とした。都心部中心に事業展開し、郊外に拠点を置く同業他社 に比べコスト転嫁できるため、中期的に成長余地があると評価。営業拠 点の増加、流動化など周辺事業の拡大で最高益更新が続くとみる。15年 9月期営業利益予想は会社計画と同じ前期比46%増の200億円、来期 は233億円。

第一精工(6640):3.6%安の2001円。みずほ証券は18日、スマー トフォン関連が伸び悩む可能性があると指摘し、目標株価を2530円か ら2150円に下げた。自動車や半導体関連、PCなどに使用される多極コ ネクタは比較的しっかりしているが、スマートフォン関連は、主要顧客 向けが伸び悩んでいることに加え、中国向けも計画を下回る可能性があ るとした。15年12月期営業利益予想を30億8000万円から前期比26%増 の26億6000万円、来期を34億5000万円から31億5000万円に減額した。投 資判断は「中立」を継続。

共英製鋼(5440):5.9%高の2412円。SMBC日興証券は18日付 のリポートで、同社が鉄筋棒鋼の7月販売価格をトン当たり2000円値上 げする発表したことについて、ポジティブと評価した。鉄くず価格が短 期的に底入れしつつあることに加え、最大手の値上げ宣言で先高観が強 まってくる可能性があるとし、投資判断「1(アウトパフォーム)」、 目標株価2600円を継続した。

ニチレイ(2871):2.6%高の789円。家庭用冷凍食品「肉シューマ イ」に幼虫のようなものが入っていたとの連絡を5月に消費者から受 け、現品を回収し調査していたことを18日に明らかにした。ヤガ(ガの 仲間)の幼虫と判明、同日付で管轄保健所に届け出たが、工場内では同 種の虫は発見されず、トレイに混入した可能性があるとしている。拡散 性がないものと判断、現品以外の回収は行わない。異物混入に関し18日 付の読売新聞朝刊が報じていたため、事態悪化への懸念が後退した。

常和ホールディングス(3258):7.1%高の5160円。三菱UFJモ ルガン・スタンレー証券は18日、新規に投資判断を「買い」、目標株価 を6380円とした。オフィス・ホテルの積極投資などで中期成長を予想、 ホテルが18年3月期までの新中期計画で投資回収期となり、最高益更新 が続くとみている。高値平均の修正PER18.8倍に割安感が強いとし た。16年3月期営業利益予想は前期比17%増の103億円(会社計画101億 円)、来期120億円。

佐鳥電機(7420):3.9%高の873円。15年5月期経常利益は前の期 比46%増の23億4000万円となったもよう、と18日に発表した。従来計画 は21億円だった。産業インフラ向け電子機器などの販売減で売上高や営 業利益は下振れたが、為替差益を計上した。期末配当予想も12円から18 円に引き上げた。年間でも前の期比6円増の30円となる。

ジャムコ(7408):6.1%高の3930円。新潟県内に航空機用内装品 の新工場を計画していることが明らかになった、と19日付の日刊工業新 聞が報道。欧州エアバスから最新鋭大型旅客機の「A350XWB」用 機内装備品のサプライヤーに選定され、量産拠点の新設を決めたとして いる。

オンコセラピー・サイエンス(4564):3.4%高の421円。低分子化 合物OTS167の米シカゴ大学での固形がんに対する第1相臨床試験の進捗 状況を18日に公表した。同化合物を経口投与した際の消化管吸収性の確 認を目的とした試験を本試験に追加することに関し、米食品医薬品局 (FDA)とシカゴ大治験審査委員会の承認を得て、諸手続きを完了。 研究開発の進展につながるとみられた。

システム・テクノロジー・アイ(2345):150円(16%)高の1090 円とストップ高。 サイバーエージェント(4751)に多機能eラーニン グプラットフォームを試験提供することで合意した、と18日に発表。同 プラットフォームは金融業界などで浸透しており、3月末時点で累 計538社、118万アカウントを超えるユーザーに提供。今後はスマートフ ォン、インターネット関連事業者への普及を加速する。今後の採用拡大 を見込む買いが入った。サイバーAは2.7%高の5630円。

アズジェント(4288):2.4%安の934円。日本証券金融は19日から 同社株の貸借取引で増担保金徴収措置を実施。自己取引分の担保金率 を30%から50%(うち現金20%)に引き上げた。値動きの鈍化や流動性 の低下につながると懸念された。同様の措置で、担保金比率が50%か ら70%(現金40%)に引き上げられたグローバルダイニング(7625) も6.1%安の372円。

応用技術(4356):3.7%高の778円。15年12月期の営業利益計画を 1億6300万円から2億2000万円に上方修正する、と18日に発表。ソリュ ーションサービス事業で大型の営業支援系案件が完工、設計・保守支援 の受注も堅調で、上期が想定を上回ったことを踏まえた。前期比で は23%減益が一転、3.3%増益になる。

デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916):18日に東 証ジャスダックに新規株式公開し、上場2日目の19日午前に形成した初 値は公開価格の1300円に対し3.5倍の4500円だった。業務系、組み込み 系システム、ソフトウエアの開発・販売会社で、初日は買い気配のまま 取引は成立しなかった。終値は5200円。

--取材協力:院去信太郎.

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