ユーロ圏離脱近づくギリシャ、債権者と対立のまま首脳会議へ

ギリシャがユーロ圏離脱の方向に一段と傾い た。18日のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)でのギリシャ支援協 議は対立したまま終了し、首脳らは22日に緊急サミットを招集せざるを 得ない事態となった。

欧州中央銀行(ECB)は19日にギリシャの銀行の流動性悪化につ いて緊急電話会議を開く準備を進めている。アテネでは数千人の市民が 議会周辺に押し寄せ、デフォルト(債務不履行)回避を政府に訴えた。 チプラス政権当局者は、協議が悪意に満ちた形で決裂したのは、ギリシ ャを脅す陰謀があると非難した。

資本規制の不安が高まるなか、ギリシャの運命を左右する欧州の当 局者らは同国の交渉担当者らへの憤りを表明した。国際通貨基金 (IMF)のラガルド専務理事は18日にルクセンブルクでギリシャのバ ルファキス財務相の説明を聞いた後、「緊急にすべき重要なことは大人 同士の対話だ。われわれに欠けているのは対話だ」と語った。

ユーログループの4時間に及んだ協議の後、ECBとIMF、欧州 委員会から成る債権者側とギリシャとの溝はさらに深まったもようだ。 ギリシャの銀行向け金融支援の見直しが行われる中で同国とユーロ圏を つなげる結び目はほどけ始める可能性がある。

ユーログループのデイセルブルム議長(オランダ財務相)はギリシ ャがユーロ圏からの離脱を迫られると思うかとの質問に対し、「現状は その方向に進んでいる」と発言した。同議長は、救済プログラムの終了 まで12日あるものの、合意に至った場合でも一部の国では議会承認が必 要なことから、ギリシャがIMFへの支払いに間に合うように資金を得 るには既に遅すぎると指摘。「合意できたとしても、救済プログラムの 実施と資金供与が月内に行われるとは考えられない」と説明した。

ギリシャは今後、資金を確保するために22日の首脳会議で救済プロ グラムの延長を取りまとめることを目指す。同会議は同日午後7時(日 本時間23日午前2時)からブリュッセルで開催され、チプラス首相とメ ルケル独首相も出席する。

欧州で孤立感を深めるチプラス首相は18日、ロシアのプーチン大統 領との会談のためサンクトペテルブルク入りしたが、ロシアから金融支 援を引き出せる兆候はほとんどない。ロシアのウリュカエフ経済発展相 は、同国がギリシャの債務や債券を買う用意はないと述べた。

原題:Greece Stumbling Toward Euro Exit as Meeting Ends in Rancor (1)(抜粋)

--取材協力:Ian Wishart、Rainer Buergin、Richard Bravo、Scott Lanman、Andrew Mayeda、Hans Nichols、Kevin Costelloe、Nikos Chrysoloras、Karl Stagno Navarra、Mark Deen、Jonathan Stearns.

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